振り返り:大目標の修正が必要であるか検討する

最後の振り返りは、「大目標の修正」の検討です。
これまでの振り返りの内容は、昨年のあなたの行動から反省する点や
良かった点を振り返って見つめて、フォーカス、取り上げていくという形でしたが
最後の振り返りは、1年の視野ではなく「何かを成し遂げよう」とするあなたの
十年スパン、あるいはそれ以上の期間にわたって設定している目標に対する
軌道修正をしていきます。

もともと、「目標の立て方」には2通りあります。

・自分の現状をベースに、目指す方向に向かって延長した点を設定するもの
・出口戦略をベースに、10年後に達成する、という点から1/10の中間地点を設定するもの

個人的には後者を目標のベースにするのが適切だと思うのですが、
あまり慣れていない場合は前者をベースとする場合も、あるんだと思います。

出口戦略をベースにする場合、どうしても目標が大きくなりがちです。
ですが、それはあなたが本当にやりたい、というものからスタートしているわけですから
その目標に対しては、真剣に達成に向けて歩み出す必要があるでしょう

自分の現状をベースにして立てた目標は、今のあなたの延長、ということになりますから、
あまり大きな目標にはなりにくいですし、それを達成できたとしても
本当にあなたが達成したいものであったのか、正直疑わしいです。

なお、出口戦略をベースにする際の目標の立て方について、お伝えしたことがなかったかもしれませんので簡単にお伝えしますと、こんな感じになります。

*1 最終的な目標を立てる
*2 その目標を達成するために必要な行動、状態やスキルなどを列挙する
*3 それらの行動、状態・スキルなどのうち、「どうしても必須である」もの以外は消す
*4 残った行動・状態・スキルからの内容を見つめながら、ゼロベースで達成する方法を必死で探す
*5 どうにかして期限内に達成できそうな方法が見付かったら、それを戦略として列挙していく
*6 その戦略のリスクや前提となる点を洗い出し、対応策を追加した上で*2まで戻り計画を補強していく

このような戦略・計画・目標を立てる時は、過去にあなたと同じような立場で、
同じような目標を実現できている人がおこなった行動を参考にする(ぱくる)ことが大切です。
そういう人が居ない、ということなら、イチからの開拓になりますから、
かなり綿密な計画立案が重要になります。

たとえば「芸能人の○○と結婚する」という目標を立てたとします。
演繹法ベースではまぁ、このような目標をたてることはないと思いますが、
もし筋道を作るとしたら、こんな感じの道筋になるでしょうか。これらは実際に、過去に芸能人(女性)と結婚した男性がとったアプローチの例です。
他にも「○○の広告をよく出稿する会社の担当者になる」などの切り口での
アプローチなど、探せばいくらでもあるかもしれませんね。

○○のファンクラブに入る->ファンクラブの中でも実力者になる
->○○のマネージャや所属事務所などに重要な協力を積み重ね、欠かせない存在になる
->○○と直接話しができ、連絡先なども交換できる存在になる
->○○に信頼され、ライバルなどにはない魅力をもった状態になる
->お付き合い、結婚する

遠い道のりだと思います。それを出口戦略にすると、こんな感じでしょうか。
出口戦略のコツとしては、中間目標を常識にとらわれずに立てていくことです。

○○に関する情報収集、個人的に抱えている悩みや不安などをリサーチする
->○○が、ご両親の意見に反発する人ではない前提で、ご両親にとって気に入られ、
あなたはそのご両親にとってなくてはならない存在になるようアプローチ
(あなたが○○のファン、という立場は消して、あくまでご両親の援助者として接する)
->ご両親を経由し、○○の悩みなど(あくまで一般的な年代、立場での悩みとして)に対して、
とても親身に気にかけ、あなたが○○にとって有益な存在であることを示す
->常日頃よりご両親を通じて、家族ぐるみでの交流を深める
->○○に男女の関係を意識させる会話をする
->お付き合い、結婚

あるいは、芸能人○○がご両親の意見に反発するような方であれば、
こういうルートもアリかもしれません

○○の行動パターンを徹底リサーチする
->○○の仕事の終わり、オフの時などに路上でアプローチする (ナ ○ パですね) 。
その際は○○のファンという意識はなくす。○○を知らない前提のほうが都合がいいケースも多い
-> リサーチしていた情報をベースに、あくまで一般論としてのアプローチによって
あなたが○○にとってかけがえのない存在になるようトークする
-> そのまま交流/交際をスタート、連絡にはSNSの鍵垢・裏垢などを使う
-> ひっそりとお忍びでお付き合い、結婚

いずれにしても、このように、大きな目標を立てた上で、
それを達成するために必要な中間目標を、あなたは今年の目標として設定していたはずなんですよね。

今年の目標としていた、その中間目標の達成が遅れている場合は、
その原因について深くチェックする必要があるわけです。
それに加えて、遅れた分だけ目標達成の確率が下がっている懸念があるわけですから
今の目標がまだまだ達成できそうな範囲であるのか、そうでもないのか、という点を
この年に一度のタイミングにだけ、チェックするというのが重要です。
常にこの目標を見直そうとするとブレまくるからです。

いずれにしても、大きな目標を設定して、その見直しをする際は年に1度など、
定期的な見直しを行なうべきです。常に見直す、というのは好ましくないですし
見直すのを忘れていた、という状態も良くありません。

年に1回くらいがちょうどいい、ということでこのような仕組みを作ることをオススメしています。

このために、半日でもいいですので、
誰からも邪魔をされない環境で、たとえばカフェで一人、落ち着いて
自分だけの会議(一人会議)を行ない、将来の大きな目標との差異について確認し、見直しを行なうことも検討したらいいと思います。

振り返り:1年の目標と、実際との差異をチェックして理由となる出来事や条件を洗い出す

前回の内容と重複する部分もありますが、
年始に立てた今年の目標と、年末の現在とでどのような差異があるのか、という点を
みなおすことが次のステップです。

たとえば、年始に「60キロまで痩せる」という目標を持って
順調に痩せていった、現在61キロだ!ということなら、
ほぼ、差異がない、ということになるでしょう。
逆に、現在65キロだ!ということなら差異が出ていますね。

まずはそのように、差異が出ているかどうかをチェックします。
前回の投稿では、目標の修正について触れていますが、
今回のフェーズでは、修正前の、本当に年始にたてた目標をベースとして検討します。

そして、なぜ差異が出ているのか、思いつく要因をリストアップしていきます。

・7月にケガをしてリズムが崩れて、それ以降やる気を失った
・今年の夏が暑すぎて、あまり運動できなかった
・今年の夏が暑すぎて、食べないと体力がもたないと思った
・少し痩せたところやたらとモテはじめて痩せるどころではなくなった

などなど、いろんな事があるんだと思います。
これは、必ず紙に書いて残してくださいね。
こういう列挙した内容を踏まえて、次の年の目標を立てることになります。

また、あなたという人物を自分が知る上で非常に参考になる資料になります。
あなたが1年をかけて真剣に取り組んだ「はず」の目標に対して
それができなかった要因を挙げているわけですから、
かなり「強い」要因であることは間違いないです。

来年に同様の事があった場合には、また、これが影響して
目標達成の阻害要因になること請け合いです。

さっきの例であれば…

来年また酷暑だったら、もう夏は痩せる努力をしない方が良い、ということですね。その分、別の目標にむかってエネルギーを集中すればいいわけです。

また、さらにモテる傾向があるわけですから、いまのままだと
あなたの時間がどんどん奪われていくでしょう。
人付き合いに対してある程度の基準を設けて、これ以上時間やお金などムダなリソースが流出しないように対策を打つ必要があるでしょうね。

7月のケガについては、毎年のようにケガをするワケではないと思いますので
今回は特別な要因だと思って、とくに「対策」をとらない、というのも一つの方法だと思います。
逆に、もっとストイックに行きたいのであれば「ケガをしたとしてもできる運動を検討しておく」など
対策を検討していても良いと思います。

そして、上手くいった点についても書いていきます。
先ほどの例であれば、たとえばこんな感じでしょうね。

・7月ケガをするまでは非常に順調に、1ヶ月で1キロずつ落とすことができた
・9月の時点から1キロ減らした状態でキープできた、毎週のようにお誘いを受けていたのに増加傾向だったのを抑えてキープ傾向にまで持って行くことができた
・6月までの間で体脂肪を減らしながら筋肉量は増やせていたのでキープ傾向まで持って行けたのだと思う。つまり、筋トレをしていかないとこれからは
少しずつ筋肉が衰えていき、また増加傾向に転じてしまう懸念がある

このように、これまでの行動をいったん振り返って、
上手くいかなかった要因、上手くいった要素を列挙し書き出すことは
今のあなたにしかできない大切な作業であり、
自分自身のことを知るために非常に貴重な素材を得ることができる機会です。

目標を意識することなくダラダラと日々を過ごしていたら、このような機会は
ほとんどありませんよね。
自分を知ることができなければいつか慢心して、大切なところで足下をすくわれる結果になります。
あなたがもし、何かを成し遂げたいと思うのであれば、是非このような振り返りをやってみてくださいね。

振り返り:1年の目標は妥当だったのか?

前回は、そもそも「振り返り」ってなんだ、というお話をしました。
振り返り、の定義をすこし明確にしましたので、これから今年一年の振り返り、について、具体的なお話を進めていきます。

皆さん、今年始まるときにはそれぞれ、今年の目標、のようなものを決めて、
それを手帳やノートなどに書いていたと思うんです。

それ、持ってますか?そして、目標を憶えていますか?

持っていない、憶えていないとしたら、それは今年一年を無為に過ごした、といっても過言ではないと思います。

無為にすごした、ということは、今年は一年間、
あなたの人生の目標に寄与する行動を、意図的な行動としては、
まったくやっていなかった、と言えるものです。

何かを成し遂げよう、とする人生において1年という時間は貴重です。
なぜなら、人生は長いようで、実際に楽しめる時間はさほど長くないからですね。

その目標が妥当だったのかを判断するには、
なぜそれを目標にしたのか、という前提を明確にしておく方がいいです。
できれば、その目標にした詳細な理由を添えて、手帳などに残しておくといいです。

何でもかまわないです。たとえば、こんな感じ。

・出口戦略上、その目標に設定しなければ立ちゆかなくなる
・○○さんがこう言っていた、その内容に触発された
・なんとなくきめた

そして、「後付けの理由をつけない」こともたいせつです。

頭の良い方は、年のはじめに目標を立てる際は広く理由を書いておいて、
年の途中、4月とか6月とか、後になって思いついた細則を、補足として
付け足す傾向にあります。

でも、今は、それをやると目標の設定についての訓練としては、好ましくないです。めちゃくちゃになってしまいます。

じつは、このような補足については「目標を修正する練習」あるいは
「目標の意味を強化する」という自己強化のスキルを磨く練習になります。

このこのスキルも重要なものですし、機会を変えてご紹介する予定ですが、
今は、設定した目標が適切である、という理由を補足として付け足す場合、
その付け足したタイミングや理由も行動記録として明記することが重要です。
この点を認識するといいです。

次に、その目標が現時点で機能しているか、つまり
それを目指してあなたが何かを成し遂げることができる内容になっているのか、
(現時点でまったく的外れな目標に変わっていないか)を検討します。

1年は長いです。年の途中で環境の変化があり、年始に立てていた目標とは
違う方向にいく、それに従わざるを得ない、という状況もあり得ます。

ただ、その際はすぐにでも目標をアップデート、更新して新しいものを
設定する必要があります。ムダな目標を持ち続けることほど、
目標達成に向かう我々にとってダメなことはありません。

なぜなら、「目標に向かって行動する習慣」などが失われて、怠惰な生活に
ならざるを得ないからです。

もし今のあなたに意味のない目標になってしまっていたら、
じつはその時点で、目標の修正が必要だったわけです。
それができていない点が、問題だった、ということです。

なお、環境の変化があったわけではなくて、
たんに「目標を忘れてしまっていた」という場合には
常日頃から、目標の達成に向かって行動する、という習慣を
作ることからはじめていく必要があります。

そのうえで、今度は最初立てた目標が実際に妥当であったのか、検討する、ことになります。

ですが、過去の判断が「適切なのか」の判断であればともかく
「妥当なのか」の判断については、実際は結構難しいです。
過去の自分が判断した内容を、未来の自分が評価するのは実は難しい、ということです。

なぜなら現在あなたが知っている「後付けの情報」が、
目標を立てた時点でも知りうる内容だったのか、予測しうることだったのか、
そして、それを踏まえて変動にも対応できるような目標だったのか、という点を
一つ一つ検討していくことになります。

たとえば

年始の時点で体重70キロだった人(男性、しかも現在体重が増加傾向にある)が、
「今年は 60キロまで痩せよう」という目標を立てていたとします。
この目標でしたら、私は妥当だと思います。

1月、2月…と定期的にジョギングをして、順調に体重を落としていき、6月末の時点で64キロだったとします。
ところが…7月に入って、足をケガしてしまい、なんと・・・ジョギングができなくなりました!
つまり、2ヶ月ほど安静が必要で、ジョギングができなかったわけです。
そうして、8月が終わった時点で66キロに体重が戻ってしまいました。

この時点で選択肢としては2とおりありますね。
・目標を62キロまで痩せる、に変更する
・目標はそのまま60キロ。よりペースアップして体重を落とす
長期的にみれば前者での遂行をオススメしますが、
個人的には後者で進めることも嫌いではありません。
8月末時点で66キロですから、9月からの残り4ヶ月で6キロ痩せる必要があるわけです。
ちょっとハードですが、9月からは走りやすい季節になりますから、男性であれば意外とたやすいです。

どちらにしても、目標の達成に懸念が出てきた場合には
「選択肢を出す」というのが重要です。また、7月の時点で「ケガをする」というのを
年始の時点で把握しておくことは基本的にはできない、と思います。
もちろん、毎年のように足をケガする、ということなら別なのですが。。。

そして、選択肢のうちどちらを選んだのか、という点と、その選択(変更)した理由を
後々のために書きのこしておきます。
そして、あくまで目標の完遂のために粛々と行動して、それを達成するための
行動をとり続けることが大切です。

目標を掲げていても、それを達成するための行動を実行しなければ絵に描いた餅です。

かえって、目標を掲げることが無意味で、プレッシャーになるだけ、楽しい人生をすごす上で邪魔になるだけですから、目標がない方がいい、ということになります。

目標が実際の行動からかけ離れてしまった場合、達成できない目標のことを考える人は居ませんよね。ストレスにしかならないからです。そんな目標なら、最初からないようがマシです。

目標が簡単すぎる場合、そんな目標を意識するのは時間の無駄です。
無意識にただ過ごしていても達成できる目標なら、やはり、最初から、ない方がマシです。

ムリがない目標だったか、不足の事態が発生してもリカバリーできる位の目標、
あるいは対応策が検討できるくらいの目標であるのか、検討して
あなたの目標設定に対する精度(目利き)を高めていくことがここでは重要になります。

振り返りにも2通り、マイナスを0にするものと、さらにプラスにするものがある

1年の振り返りについてつらつらと書いているのですが、
そもそも「振り返り」って何だ、という点からお付き合いください。

というのも、そもそも振り返りの方法を知らない、という人が多いかもしれないからです。
ざっと、1年を回想して「こんなことがあったなぁ」としみじみするだけでは、とても振り返りとは言えないんですよね。

「振り返り」というのは、これまでの行動をチェックして、
経験した物事の意味やこれまでの経緯を把握しなおし、今後に反映することをいいます。

過去のことを遡って検討するとき、「リフレクション」と「反省」があります。
実際のところ「反省」の英語訳が「リフレクション」なのですが、なぜか違う意味に捉えられています。
どちらが良い、というものではなく両方必要だと思っています。

リフレクションとは、過去の出来事のうち「良かったこと」「悪かったこと」すべてを含む全体を対象にして、

次は、もっと良くするためにどうすればいいか。
もっとプラスにするにはどうすればいいか
未来をよくするためにどうすれば良いか

そういった点を検討して、これまでの流れや出来事からの気づきや学びを得る行動です。

たとえば、主催した勉強会の運営に関する振り返りだったとしますと、
その運営にあたって必要な観点、
たとえば「会場」「告知/集客」「開催内容」「勉強会後のフォロー」といった観点で、
それぞれ(場合によってはさらに時系列などで細分化して)、なにを行なったか列挙していきます。

そして、それぞれの行動を、たとえばKPTフレーム(Keep/Problem/Try)を使う場合でしたら
* 「この行動は良かった、次もやっていきたい(Keep)」
– 例 「Twitterでフォロワーの多い○○さんに告知をお願いしたのは良かった。
○○さんも今回の勉強会の内容を非常に気に入っていただけているようだし、またお願いしたい」
「スピーカーの○○さんの話しが非常に面白かった。またぜひ続編をお願いしたい」など
* 「この行動はあまり良くなかった、こういう状況になるのは避けよう(Problem)」
– 例 「勉強会の内容が序盤から内輪ウケに走りすぎていたのではないか。初参加の人は、序盤すこし引き気味だった」
「勉強会の時間が4時間の長丁場で、ちょっと会場の空気が乾燥しているように思えたケースがあった。後半のスピーカーの人の、スピーク中に水を飲む頻度が多かったから、たぶんそう思う」など
* 「もっと良くするには、次からこういうこともやってみよう(Try)」
– 例 「初めての人にもわかりやすい内容を最初の方に、内輪ウケ内容は、初参加の人も打ち解けてきている後半のほうに回しても良いのでは」
「次からは会場の空気を気にして、休憩時間に換気したり、加湿器を持ってこよう」
「△△さんが今回の勉強会のネタとして発言を引用されていたし、今度はゲストとして参加してもらっても面白いかも。」など

といった点に落とし込んでいきます。
Try項目については、Problemに対する改善方法が入る場合や、まったく別のことをTry項目に追加することもあると思います。

リフレクションについては、このあたりが参考になると思います。

・リフレクションは反省の事?いや、未来に繋げることだ。 | リフレクションポータル
< http://reflectionportal.com/column/risf/ >
(「反省」の項はちょっと、参考にしないほうがいいかもしれません )

一方で、「反省」は、いままで実行してきた部分で主に「あまりよくなかった点」にフォーカスを当てます。
その部分について、なぜ「良くなかった」のかを検討、原因の追及をしていきます。

たとえば

「深夜にダラダラしてしまう事が多くて、夜更かし、睡眠不足に陥るケースが多かった」という場合

深夜にダラダラしてしまうケースは、どういうことがきっかけになっているのか
完全に無意識にやっている、ということなら次から意識してみよう
意識してはいるけど、何かのきっかけで、深夜テレビを見るとそこからついつい時間を忘れてしまうなら
夜はテレビを消して録画だけにするか、時間を決めて1時には消灯するようにタイマー設定しよう、とか

そして、実際に改善した行動についても、さらに深掘りしていきます。
先ほどの例でしたら、

「深夜にダラダラしないように意識しているけれど、ついつい途中から意識が抜けてしまう時もある」
ということになっていたら

「ダラダラしないように仕組みを整えてみよう。帰宅後に必要な行動を、食事->学習->コミュニケーション->筋トレ->入浴->日記->寝る、などルーチン化して、無意識になると寝る流れにしてしまう」とか
「テレビのオフタイマーの設定を忘れてしまう。家にかえるとすぐにオフタイマーを設定するようルーチン化してしまおう」とか

そのようにして、自分が「これだけはやりたくない」という失敗を徹底的になくしていくようにフォローしていく方法ですね。

安易に判断して失敗した部分がなかったか、
自分は、そういう安易な判断を、どういうシチュエーションで下してしまいがちなのか
そういった自分の思考のクセなどについても自省しながら、弱みを消していく、あるいは
弱みを強みに変えていく、そういう方法を模索していきます。

そういう点はリフレクションではなかなか、気づきにくい内容だと思います。
人間は失敗から多くのことを学ぶことができます。
失敗しない環境に身を置くとき、成長は止まってしまいます。
もちろん、そういう中でも「リフレクション」によって試行錯誤によって成長をすることはできます。

ただ、それより明確に「失敗」という事象があると、より効率的に人間は成長できます。
「失敗」は人間が成長できる絶好の機会であるし、安易に「見ないことにする」と成長の絶好の機会を逃す、大きな損失につながると思います。

反省についてはこのあたりが参考になると思います。

・後悔はもう卒業! 失敗を成長につなげる“反省法”4つのコツ | 20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- by doda
< https://doda.jp/careercompass/compassnews/20151204-14481.html >
( 「反省の生かし方を公言する」など、レベル0の我々には御法度な内容もありますが、あくまで”反省”について知るための内容としてください )

各月でそれぞれ何をしていたのか、だいたい手帳を見ればわかるんだと思います。手帳をつけている方は、ですが。
いや、予定は書いたけど実際の行動とは乖離していたよ、ということでしたら
手帳には「予定」と「日記(行動記録)」をセットにして書くことをオススメします。

たとえば、「予定」を黒で書いていて、実際に実行したことが違うのなら赤で修正するとか
「予定とは違う行動をした」場合だけ付箋を使って上から貼り直すとか。

いずれ手帳/日記の使い方について、何か書こうと思っています。

今回は「振り返りとはそもそも、なんぞや」というお話でした。

過去は変えられません。未来はいかようにも描けます。ただし、実現するかどうかはわかりません。
皆さんにできることは、現在の行動を決めることができる、ただそれだけです。
現在の行動を上手くやるかどうか、それには過去からの学びが必要です。

過去の出来事は間違いなく、あなた自身が行なっていた行動による結果ですし、
今のあなたはその影響を少なからず受けています。
あなた自身の価値観や行動・思考の習慣、地位やステータス肩書き、貯蓄まで、ありとあらゆる要素が、
あなたの過去の出来事によって形成されています。
つまり、過去のあなたの行動の積み重ねすべては、今のあなた自身の大きな要素でもあります。

それらすべてを振り返ることは時間的に難しいですが、1年間、主要な出来事を「振り返って」
それらの意味を察知していけば、自分の人生を変えていくことも比較的容易です。

つまり、あなたの過去には、人生の軌道修正に必要不可欠なヒントが無数にちりばめられています。
たとえば、自分はこの先どうすれば良いんだろう、と思ったら、
まず自分の過去を見てみればいい、それだけでおおよそ、今の状況がわかってきます。

「1年の振り返り」の重要性についてはご理解いただけたと思いますので、
次から具体的な方法について書いていきます。

1年の行動を振り返るための4項目

年末が近づいていますね。
みなさま慌ただしい日々をすごされているのではないでしょうか。
もしかしたら忘年会シーズンですし、ほとんど毎日のようにお付き合いされている酒豪な方々も、いらっしゃるのかもしれません。

いや…もしかしたら、このブログの読者の方々は、そういうお付き合いは
最小限にする、と無用なお誘いにはうまく遠慮し華麗にスルーして、
日々みなさん独自の欲望を実現すべく、邁進されていることかもしれません。
そういう方々にとっては目先の欲望なんてそっちのけ、でしょう。

まさに「大欲は無欲に似たり(大きな望みを抱く者は、小さな利益などを
顧みないから、一見無欲のように見える)」ということわざそのものを地で行く日々であること請け合いです。

たしかに1年を振り返る時期としてはまだ早いかもしれません。
たぶん12月15日を過ぎた当たりから、そろそろ…と振り返り出すかたがほとんど、でしょうね。

ただ、仕事を片付け、年賀状を書き、新年の準備を迎えながらも
1年を綿密に振り返る、という作業に2週間は、少しハードスケジュールだと思いますよ。

このスケジュールだと、「1年を綿密に振り返る」という作業がもっとも緊急性が低いわけで、優先順位を下げられてしまう可能性が高くなります。

つまり、ほとんどの人は1年を綿密に振り返ることができないわけです。
もしかしたら、ほとんど「振り返る」ということをやったことがない、そして
やり方もわからない、だからなんとなく一年を回想して、
「はい振り返り終了」という、あまりにおそまつな「回想を振り返りとみなす」程度で済ませざるを得ない人ばかりだと思います。

ですので、ここできちんと、「1年の振り返り」を説明してみようと思います。
大きく次のことを「1年の振り返り」では調査・検討していきます。

* 1年の目標は、妥当な目標であったのか
* 1年の目標と、実際の行動との差異はどうか
* 目標と現実との差異がある理由となる出来事や条件について
* 差異の影響によって、大目標の修正が必要であるか

今日は簡単ですがこんな感じで。
明日から詳しく各項目について触れていきます。

考える必要があることと考えなくて良いことを明確にしよう

昨日はめずらしく反省の話しをしました。
たぶん頻度としては月1回くらいかもですね^^;

たまに思うんですが、必要なことを考えるのは非常に良いことなんですが
考えても無駄なことを一生懸命考えている人もけっこういます。
それは時間の無駄、下手な考え休むに似たり、ってやつですよね。

たとえば「太陽が地球にぶつかってきたらどうしたら良いか」
「いきなり核戦争が起きて人類が滅びたらどうしようか」
これに似た感じの内容を真剣に考えている人が居たりします。

昔、「ノストラダムスの大予言が起きて、1999年7月に地球が実際滅亡したらどうしよう」っていう
ムーブメントがありました。実際どうもならなかったんですが、あれを真剣に考えている人も
時間の無駄だったりしたわけです。

では、考えるべきことと考えるだけムダなことの違いってなんだろう、ってことになりますかね。
上で述べましたようなアクシデント系の内容でしたら、ざっくりこんな事だと思います。

・その出来事の発生頻度
・その出来事が自分にとってどういう状態を引き起こすのか
・それは自分にとって回避可能なのか

地球が滅びる系の話であれば「もしかしたら発生するかも」「確実に死ぬ」「回避不可能」ってあたりですね。
であれば考えても、考えなくても結果として全く同じですから、何も考える必要がないことになりますね。

たとえば政治ニュースのこととかどうでしょうね。
「韓国が徴用工使用に対する賠償責任を下す判決を出した」
貿易とか、国際関係のことを生業としている人とか、株式や為替の変動なんかを
気にする人であれば、考えても良いことなんでしょうけど、
ほとんどの一般人には考えるだけムダなことですね。
自分がこれについて考えたところで、何も改善しないし、何の影響も受けない、
ただそれだけの内容です。

カンタンにいえば自分の影響力の輪の中にないことです。
影響力の輪のお話については本「七つの習慣」を読んでください。
ここ(フランクリンプランナーのサイト)やここ(7つの習慣、のサイト)にも解説があります。

結論、「七つの習慣」の第1章(主体的である)を読んで反省に生かしましょう、ってことですが
ちょっとそれだけでは寂しいので。。。

考える、っていうことは本来、たとえばこういう風に主体的な行動のはずなんですが、

自分は今75キロだけど2ヶ月で73キロにしたい。できる方法を考えよう、とか
マンモスはすごく強そうだけど、食料としても魅力的だし倒したい。どうすれば倒せるか、とか
今週は寒気の影響で朝晩がすごく寒いらしい、けど、まだ衣替えをしていない、どう対策しようか、とか

いつのまにか、自分とは関係のないところで「考える」ことが増えている人もいるかもしれないです。

たとえばインドと縁もゆかりもない人が、インドの人口増加が多くて、その圏内が豊かじゃなくなるかもとか…
あるいは中国と縁もゆかりもない人が、長江に沈んだ路線バスのニュースから、中国をすごく批判したりとか…
すみません、それっぽい理論が全然でてきませんでしたが。
多分、勉強とか知識遊びなんかの影響なんだと思います。

もちろん知的なことは非常によいことなんですが、それによって
自分とは関係のない単なる議論の勝ち負けにこだわって、全く価値のない論理展開に終始してしまう
っていう状況が、とくにテレビとかでは結構みられます。「朝まで生テレビ」とか(笑)
あれはエンターテイメントだからいいんですが、
考える=余計なことばかりを考える
っていうことだとすると、もうエネルギーの無駄遣い甚だしい。

考えるべきことを考える。
考えなくてもいいことは考えない。

コミュニケーションのためにそういうインプットが必要だ、っていうことでしたら
仕方がありませんが、
とかく、レベル0の私たちには一生いらない知識だったりします。
時間の無駄遣いがもったいない。
必要な知識は必要になったときに、習得する、あるいは専門家を雇って、聞けば良いんです。
自分に関係のないことをすべて知る必要はありません。
雑学王は事業家に向いてないってことです。

目的をもって「反省」をしましょう、ってことでした。
のんびりする時間はまた、別の時間に取れば良いんです。
反省する時間には余計なことを考えず、自分の行動を振り返って、
主体的になって、自分の行動をよくするためにどうすべきか、という方策を考えることに集中しましょう。

どうしても実行できない、壁を感じる項目があるときはどうするか

日々毎日努力を重ねて、課題を実行していると、いつのまにか
どうしても実行しきれずに時間切れになって、
その実行がどんどん先延ばしになってしまう項目、
っていうものが出てくるかもしれませんね。

私の例で恐縮なのですが、
今月は、とあるサンプルプログラムを作成しようとしていたのですが
終わってみると、結局、ぜんぜん手がついていませんでした。
また、ある分野で月の売り上げ30万円を目指していたのですが、
終わってみると5万円足りなさそうでした。

みなさまも、そういう項目が、毎月の振り返りのときに残件として残ってきているのかもしれません。
さて、これはどう対処すべきでしょうか。
結局のところ、二つに一つ、ではないでしょうか。

  • あきらめて、やらないことに
  • なんとしてでもやっつける

もしかしてその作業は、あなたの将来にとって必要ないものですか?
でしたら、「あきらめて、やらないことに」しましょう。
短い人生です。他にやるべき事がたくさんあります。不要なことはやらない方が良いです。

ですが、あなたの将来にとって必要不可欠で、なんとしても対応したい
じっくり腰を据えて対応して、その壁を乗り越えることができれば
自分にとって大きな成長を実感できるとても重要な内容だ
ということであれば、「なんとしてでもやっつける」ことをオススメします。

とはいえ、いまのままで何も行動を変えないと、結局来月になっても「できない」んですよね。
どうしましょう。「来月は今月よりもっと頑張る」では、お話になりません。

反省の時に最もやってはいけないことは「まぁ次から頑張ろう」です。
先月もあなたは、調子の波はあったとしても、精一杯頑張っていたわけです。
来月はもっと頑張る、といっても、これ以上は頑張れません。
結局、これでは来月も、何も変わらないことうけあいです。
そのうち、目標を立てることがいやになってくるとおもいますよ。
その項目はしれっといつのまにか、やることリストから消える運命をたどります。

今月できなかったことを、来月からできるようにするには「やり方を変える」必要があります。

「できなかった」にも2種類あると思います。

  • もうちょっとでできそうだった、けど、できなかった
  • まったく、もう、手もつけられなかった

前者であれば、
「費やす時間をあと少しだけ増やす」
「効率良くできるように段取りを変える、不要な手順が含まれているなら、それは割愛する」
という感じになるんだと思います。

後者であれば、「手がつけられなかった」原因に応じて変わりますが
・漠然とやることが決まってなかったので、できなかった
・やるべき事がおおすぎてどこから手をつけて良いかわからなかった
ということでしたら、こんな感じになるんだと思います。
「”やるべきことのリサーチ” という予定を作業時間に組み入れる」
「”作業の細分化をする”という予定を作業時間に組み入れる」
「もうこれ以上細分化ができない、という細かい単位を1日の作業にする」

手がつけられなかった原因が、予想外の予定がもろもろ舞い込んできた、ということでしたら
それでもその予定を実行するにはどうすればいいのか、スキマ時間の活用や、
毎日
最初の作業としてそれを選ぶ、などの対応が必要になります。

私の例では、”サンプル”は「手もつけられなかった」、
“売り上げ”は「もうちょっとでできそうだった」にあたります。
サンプルのほうは、さっそく作業細分化、リサーチのフェーズを来月の予定に書き入れました。
売り上げのほうは、作業そのものの段取りをすこし変え、
これを毎朝最初の作業にするように、作業全体の予定を変更しました。

こういう風に、どんどん試行錯誤しながら毎日生活していくことで、日々、自分の成長を実感していくことができますよね。
チャレンジをするのが当たり前になっていきます。
実践して、乗り越えていったチャレンジの数、手数の多さが、レベル0の我々にとっては成長の指標になります。
多少の困難な事があっても、「いままでなんとか、乗り越えてきたから、次もなんとかすれば大丈夫」
という自信の糧になります。
個人的には、人間ってこうやって成長していく過程で、生きる意味を見いだしていったりするのかな、とさえ思います。

こういう、試行錯誤の積み重ねが、結果的には「儲け」につながったり、
自分の幸福感につながっていくんじゃないかな、と思います。
試行錯誤・成長ができない人生って、ちょっと退屈でしんどいです。
日々試行錯誤して、成長を実感できてくると、ぼーっとしている時間が本当にもったいないな、
と感じることになります。
そうなればもう自動的に成長できる乗り物に乗ったようなものですね。

予算の決定は節約のキホンのキ

お金、貯めてますか?
節約、してますか?

毎日、テレビを見ているとCMや情報番組なんかで、いろんな商品がオススメされます。

この掃除機めっちゃいいですよ、静かで吸引力もハンパないです。
この電子レンジすごくいいよ、なんでもボタン一つでホッカホカ。
この化粧品が、ホントお勧め、お肌プルプルでしっとりすべすべ。
このスイーツが今話題沸騰、どのお店も品切れになるほど大人気。

キリがないです。ホントに無限かと思えるくらいのオススメ情報があれやこれやと
舞い込んできます。
テレビだけじゃなくて、SNS上なんかで「インスタ映え」な写真がいっぱい並んでいると、
思わず「いいなぁ、行ってみたい、食べてみたい」などなどいろんな感情が湧き出てきます。

こういうとき、発生した欲望をそのまま素直に購買によって満たすことができる
大変セレブな方じゃなければ、葛藤が発生するんじゃないでしょうか。
むしろ、そういうセレブな方は、すでにレベル0ではないと思うんですけどね。。。

どういう葛藤かというと、「いまこのスイーツ食べたい」
「今この掃除機があったらめっちゃ掃除ラクになっていいよなぁ」
「いま、この電子レンジがあったら調理時間少なくてそのぶん仕事できるなぁ」とか。

大抵は、“いま、これをすればこうなる、だから良いなぁ”
“でも、そのあと良い感じにならなくなるかもしれないなぁ” という感じだと思います。

やっぱり、節約するには予算をきちんと決めておく必要があります。
無限の欲求への刺激に対して、たくさんの「守り」を行なってきたつもりでも、
ついついぽろぽろとオーバーしているな、とか、
予算を決めておかないと把握できないんですよね。

月に収入が30万円だったとして。
最低10%の3万円を貯蓄に回すとして、残り27万円でどうやって
生活をしつつ、かつ、継続して実行するための活動をするのか
実際に予算を立てます。

そこから、余った金額がもしあれば、
はじめて、そのぶんはあなたが自由に使えるお金、ということになります。
つまり、余った金額を使えるのは「翌月」になります。

もし、27万円では足りない、ということになっても、
残りの3万円に手をつけることはせずに、
なんとか27万円と先月までの余った金額で、対応していきます。

つまり、普通は「余った状態になる」ことが当たり前なんですよね。
この前提でしっかりと予算立てをしなければいけません。
予算立てのとおりに、生活をしなければいけません。

突発的な誘惑に、お金を振り向けてはいけません。
振り向けられるお金は、予算内の範囲だけです。
予算立てをしているのにお金を貯めることができない人は、
この部分が上手くいっていないことが多いです。
誘われてついつい、ってやつですね。
誘われてしまうにしても、それも予算の範囲で済ませる必要があるわけです。

少し慣れてきたら、先月までの余った金額のうち半分を、さらに貯金に回します。
もっと慣れてきたら、貯蓄に回す金額を、月収の10%から20%へ、と引き上げていきます。
それによってさらに貯蓄のペースがアップしていきます。

このように貯蓄が進んだ先には、なにが待っているのか、という点をきちんと把握しておいてください。

たとえば収入の最低1割の貯金を続けていくと、10年後には1年ぶんの収入と同じくらいの蓄えができます。
つまり、1年分働かなくても生活できるだけの資本を手に入れることができますね。

月の収入が30万円だっとして、毎月3万円ずつ、10年間貯めると360万円になります。
これを、たとえばスタートアップ融資などを使って同額の360万円、あるいは2倍の720万円を融資すると、
1,080万円の手元流動を確保できる、という方法が使える、かもしれません。
(このとき、利息が安くなるから、といっても連帯保証には入らないほうがいい、かもしれません)
※国の制度の利用なので、「かもしれません」と濁している点はご了承ください

この資金を使って、これまでの10年で継続作業を続け、積み上げてきた自分のビジネスを、思う存分本格的に始めることができる、ということです。

このビジネスにいったん失敗しても、また、
最長で10年間の貯蓄をして、新しいビジネスに繰り出せば良いわけです。
最初の貯蓄ができた人は、実際にはもっと早く、この貯蓄ができるように
「貯蓄のチカラ」がついているんですけどね。

あと、きちんとこの手順で貯蓄を行なっていた場合、
実際のところ最初の事業でもあまりムリをしない予算立てができるはずですので、この時点で大コケしている、という可能性は低いと思います。
それでも無理な予算立てをしちゃった、という場合は、事業の初期段階のリサーチ不足が原因だと思いますよ。

話しは戻りますが、予算立ては貯蓄のキホンのキです。
予算立てのカンタンな手順は、次のとおりです。

  1. 過去3、4ヶ月の支出をすべて書き出して、それを「固定費」「変動費」に分けます
    ( この「書き出し」も一つの壁かもしれませんね )
  2. 固定費を「明確に必要」なのか「明確に不要」なのか「グレー」なのか、に分けます
  3. 変動費も「明確に必要」なのか「明確に不要」なのか「グレー」なのか、に分けます

まずは「明確に不要」な部分の削減をして、それで月の収入の90%で生活が可能なのか、計算してください。
不可能なら、「グレー」部分も削減が必要です。
とくに、「明確に不要」な固定費部分は真っ先に確保しましょう。すごくラクになります。
変動費の「明確に不要」か「グレー」かの判断については、必要に迫られない限りは「グレー」にいれてしまってもいいでしょう。

一気にやろうとするのではなく、慣れないうちは少しずつ、やっていくのがコツです。
あなたが「ステージ0」の場合、最初の2、3ヶ月は「収入の9割での生活」を死守することにすべてのエネルギーを集中させてください。

そのようにしてまずは予算内の生活を心がけてください。
予算内での生活に慣れてきたら、今度は「グレー」部分の削減にもチャレンジしていきます。
そのうち、「明確に必要」としていたものが、そうでもないなぁ、「グレー」かもなぁ、と感じることもあります。
それが固定費であれば遠慮なく「グレー」にしてしまって、削れるなら削ってみてください。

節約については個人差による環境や慣れの部分が大きいです。
最初はムリせずにやっていきましょう。

時には振り返りも必要

毎日継続しながら実行するフェーズでは、定期的な振り返りも重要です。

たとえば、地図上で、東京からロンドンまで直線距離でまっすぐ、線を引いてみます。
そのとき、時計回り方向に3度ずれると、イギリスではなくノルウェー上に線が引かれてしまいます。
地図と地球では違いがありますが、いいたいことは
“実際にやっていることの違いは誤差レベルでも、それが積み重なるにつれて、大きな差になることがある”
ということです。

その大きな差を、取り返しのつかない差にしないために、振り返りを行ないます。
都度誤差を修正しながらまっすぐ目的地に向かって進む、つまり
我々レベル0の人間が、大きな成果を生むまで毎日継続して、作業を繰り返していくわけです。

ですが、振り返りが必要だからといって毎日振り返ってばかりいたら、先に進めないです。
振り返るにも時間が必要ですから、振り返っているヒマがあったら作業しようよ、ってことになります。

そのため、普通は「振り返りポイント」を定期的に設けて、そのときだけ振り返りする。
それ以外のときは「振り返り」も時間の無駄、サボっているのと同じ、と達観して
ひたすら作業を進めるべきです。

振り返りポイントを設ける周期は、いつがいいか。
「取り返しのつかない差」になる前になるようにするのがベストです。
作業をどんどん進めることができる人であれば、1週間に1回
私はこのブログの振り返りを月に1回やっていますし、
もっともっとチリツモ型の作業を考えている人は、半年に1回、という周期でも良いと思います。

振り返りポイントについては、1年の最初とかに、手帳のそのスケジュールのところに、
優先度最高の案件として、最初に書き入れてしまいます。
週に1回の振り返りポイント設定、であれば月の最初に記入でも良いと思います。

振り返り、として何をしたら良いのかわからない、という場合には、いろんなフレームを活用してみます。
私はこの3つを併用しています。

YWT やったこと・わかったこと・次にやること
ざっくりと、今の行動・知見・続けること、というフェーズを続けるモデルです

・Y(やったこと) この期間でこういうことをやってきた。
・W(わかったこと) そのやってきたことを踏まえて、わかったことがある。それはこういうこと。
・T(つづけること) そのわかったことを踏まえて、次の期間まで何をするか、検討する

KPT Keep/Problem/Try
今回のフェーズでやった行動を取捨選択しながら改善していくモデルです

・Keep 今後も継続すること
・Problem うまくいかなかったこと
・Try 次の期間新しく試してみること

PDCA
大計画に沿って、現在のフェーズできちんと行動できていたかチェックし次のフェーズに生かすモデルです

・Plan 大計画に基づいて、今回のフェーズではどういう計画・方針でやろうとしていたのか
・Do 計画・方針どおりに実行してみる
・Check 実行した内容が計画どおりであったのか、チェックする
・Action 実行しづらい点の対策などを次の目標に盛り込む

その際、大切なのは、その振り返りの内容を紙に書いて残しておくことです。
この内容は、後々とても大切な指針になっていきます。
これを繰り返すことで自分のコントロールのコツを覚えてきたり、良いパターン、ダメなパターンなどがわかってきます

くれぐれも「月に1回」など定期的なものですが、おろそかにせず、みなさんもぜひ継続してやってみてくださいね。

やらない言い訳を消していく、精神論も時には必要

フロー型のビジネスではなくストック型のビジネスを想定してみます。

ストック型のビジネスでは初期にある程度の分量のコンテンツや
具現化済みのビジネスモデル・仕組みが必要になります。

大資本があれば、人を雇って実行してもらう、という方法が使えます。
しかし、小資本から始める場合、結局ビジネスオーナーがそれらのコンテンツや仕組みを
作り込んでいく必要があります。

そのために、毎日継続して作業をしていくわけです。

ただ、毎日まいにちそのような作業をしていくうちに、だんだんと
モチベーションが落ちてくることがありますよね。

作らなければいけないコンテンツがまだまだ山積み…
毎日作っているが全然上達しない…
今の作業を続けて、結果的に上手く収益が出るのだろうか…
うまく作業時間が取れない日々が続いている…
作り込もうとしているコンテンツや仕組みを、この間に別の人がさっさと作ってしまわないか…

…たくさんあります。
こういう不安などは、専用のノートを作っておき、思ったときにただちに書き出すことをオススメします。
この不安を理屈で消しながら、勇気を奮い立たせて毎日継続して実行する、という方法も
茨の道ですが、自己成長には適切な道だと思います。

もちろんこれは、完全に精神論だと思います。
精神論だからダメ、というよりも、
むしろ精神論で片付くならそれでいいんじゃない?
精神論で片付けられるなら、これほどカンタンなことはない、

なのになぜ、長い時間、そんなカンタンなことにつまづいて、悩んでるのだろう。

そう思います。
お金もほとんど必要必要ない、ただ書き出すだけで
カンタンに解決できるんだから、やらない理由がないですよね。

たとえば、こんな風に消していきます。

・作らなければいけないコンテンツがまだまだ山積み…

だからと諦めて何もしなければ、何年すぎても仕組み作りは終わりません。
少しずつでも前に進むことで、いつの日か「あとこれだけだ!」と思う時がきます。
そのときの成果がでかいから、頑張っていきましょう。

・毎日作っているが全然上達しない…

続けていればそのうち上達する。なにかポイントがわかるときが来ます。
上達しないものを今日完成させても、とくに足を引っ張ることには、なりません。
上達してからまた、気になったときに修正すればいいんですし、逆に、
やらないといつまでたっても上達しないですよ。
ですから、どんどん頑張って作成しよう。

それでも、どうしても上達しないことが気になって仕方がないなら、
素直に、メンターやその道の専門家に、アドバイスをもらうことにしましょう。

・今の作業を続けて、結果的に上手く収益が出るのだろうか…

正直、うまく収益が出るのかわかりません。
実際、誰にもわかりません。
どんなビジネスでも、やってみないと結果はわかりません。

「コレは絶対当たる!」と、思って大金をつぎ込んで作り込んだビジネスでも
大きく空振りすることはあります。
「まさか、とは思うけど…」と思いながらも丁寧に、きちんと作り込んだビジネスが
大きく成功することもあります。

いずれにしても、完成させた状態にして、それが成功するのか失敗するのか、
世間に問うことがたいせつです。
やらなければ何年たっても、世間に問うこともできず空想の域を超えず、
ビジネス上手にはなりません。
ビジネスは9割が失敗する、と言われていますが、
そrを「10回やれば確実に成功する、っていうことじゃないか」と敢えて解釈して、
10回ぶん、行動できる人が、最終的には上手くいくわけです。
だからがんばって作成してみましょう。

・うまく作業時間が取れない日々が続いている…

作業時間が取れない日々が続いている、ということは、今の時間の使い方のうち
なにかが間違っていることを意味します。
緊急度が高いのに優先度が低いことが、
それよりも優先度の高い今の取り組みよりも、なぜか優先されている状態になっているわけです。
なぜ「緊急度が高いのに優先度が低いこと」が優先されてしまっているのか、
その原因を探る必要があります。

自分が日々、何に時間を使っているのか、すべて書き出して
なぜか溶けてしまった時間がないか、見つけます。
たとえばテレビをみていた、だらだらとスマホをみていた、
リサーチと称して検索しているうちにニュース記事に目が行って、いつまにかネットサフィンをしていた、
などなど、意外と溶けてしまった時間はたくさんあります。

そういう時間をきちんと、優先度の高いものに向けてあげましょう。
最も大切なことは、「たいせつなこと」を大切にしてあげること、です。
トートロジーのように見えますが、「たいせつなこと」をないがしろにしている人も多いです。

・作り込もうとしているコンテンツや仕組みを、この間に別の人がさっさと作ってしまわないか…

それは仕方ないです。
資本力の差や能力の差で、先にやられてしまう、っていうことはあるかもしれない。
ただ、完全に1から10まで先にやられてしまう、ということは意外と少ないです。

あなたのオリジナルな部分もあるはず。
その部分が、先にやられたビジネスに対する差別化要因になるはずです。

とりあえず作成して、完成させてしまってから、差別化要因部分をさらに丁寧に作り込むことを
考えれば良いと思います。
その要因がないことで、先にやった人がコケるかもしれないですよ?

他にもどんどん、不安な要因はでてきますよね。
すべて書き出して、解決の方向へ持って行きます。
大切なのは、それらの不安を「消し去らずに、向き合ってあげる」ことです。

もし、あなたが解決の方向に持って行けない不安などがありましたら、
コメント欄から教えてくだされば、解決の方向へ滑り出すきっかけを
お伝えできるかもしれません。