振り返り:大目標の修正が必要であるか検討する

最後の振り返りは、「大目標の修正」の検討です。
これまでの振り返りの内容は、昨年のあなたの行動から反省する点や
良かった点を振り返って見つめて、フォーカス、取り上げていくという形でしたが
最後の振り返りは、1年の視野ではなく「何かを成し遂げよう」とするあなたの
十年スパン、あるいはそれ以上の期間にわたって設定している目標に対する
軌道修正をしていきます。

もともと、「目標の立て方」には2通りあります。

・自分の現状をベースに、目指す方向に向かって延長した点を設定するもの
・出口戦略をベースに、10年後に達成する、という点から1/10の中間地点を設定するもの

個人的には後者を目標のベースにするのが適切だと思うのですが、
あまり慣れていない場合は前者をベースとする場合も、あるんだと思います。

出口戦略をベースにする場合、どうしても目標が大きくなりがちです。
ですが、それはあなたが本当にやりたい、というものからスタートしているわけですから
その目標に対しては、真剣に達成に向けて歩み出す必要があるでしょう

自分の現状をベースにして立てた目標は、今のあなたの延長、ということになりますから、
あまり大きな目標にはなりにくいですし、それを達成できたとしても
本当にあなたが達成したいものであったのか、正直疑わしいです。

なお、出口戦略をベースにする際の目標の立て方について、お伝えしたことがなかったかもしれませんので簡単にお伝えしますと、こんな感じになります。

*1 最終的な目標を立てる
*2 その目標を達成するために必要な行動、状態やスキルなどを列挙する
*3 それらの行動、状態・スキルなどのうち、「どうしても必須である」もの以外は消す
*4 残った行動・状態・スキルからの内容を見つめながら、ゼロベースで達成する方法を必死で探す
*5 どうにかして期限内に達成できそうな方法が見付かったら、それを戦略として列挙していく
*6 その戦略のリスクや前提となる点を洗い出し、対応策を追加した上で*2まで戻り計画を補強していく

このような戦略・計画・目標を立てる時は、過去にあなたと同じような立場で、
同じような目標を実現できている人がおこなった行動を参考にする(ぱくる)ことが大切です。
そういう人が居ない、ということなら、イチからの開拓になりますから、
かなり綿密な計画立案が重要になります。

たとえば「芸能人の○○と結婚する」という目標を立てたとします。
演繹法ベースではまぁ、このような目標をたてることはないと思いますが、
もし筋道を作るとしたら、こんな感じの道筋になるでしょうか。これらは実際に、過去に芸能人(女性)と結婚した男性がとったアプローチの例です。
他にも「○○の広告をよく出稿する会社の担当者になる」などの切り口での
アプローチなど、探せばいくらでもあるかもしれませんね。

○○のファンクラブに入る->ファンクラブの中でも実力者になる
->○○のマネージャや所属事務所などに重要な協力を積み重ね、欠かせない存在になる
->○○と直接話しができ、連絡先なども交換できる存在になる
->○○に信頼され、ライバルなどにはない魅力をもった状態になる
->お付き合い、結婚する

遠い道のりだと思います。それを出口戦略にすると、こんな感じでしょうか。
出口戦略のコツとしては、中間目標を常識にとらわれずに立てていくことです。

○○に関する情報収集、個人的に抱えている悩みや不安などをリサーチする
->○○が、ご両親の意見に反発する人ではない前提で、ご両親にとって気に入られ、
あなたはそのご両親にとってなくてはならない存在になるようアプローチ
(あなたが○○のファン、という立場は消して、あくまでご両親の援助者として接する)
->ご両親を経由し、○○の悩みなど(あくまで一般的な年代、立場での悩みとして)に対して、
とても親身に気にかけ、あなたが○○にとって有益な存在であることを示す
->常日頃よりご両親を通じて、家族ぐるみでの交流を深める
->○○に男女の関係を意識させる会話をする
->お付き合い、結婚

あるいは、芸能人○○がご両親の意見に反発するような方であれば、
こういうルートもアリかもしれません

○○の行動パターンを徹底リサーチする
->○○の仕事の終わり、オフの時などに路上でアプローチする (ナ ○ パですね) 。
その際は○○のファンという意識はなくす。○○を知らない前提のほうが都合がいいケースも多い
-> リサーチしていた情報をベースに、あくまで一般論としてのアプローチによって
あなたが○○にとってかけがえのない存在になるようトークする
-> そのまま交流/交際をスタート、連絡にはSNSの鍵垢・裏垢などを使う
-> ひっそりとお忍びでお付き合い、結婚

いずれにしても、このように、大きな目標を立てた上で、
それを達成するために必要な中間目標を、あなたは今年の目標として設定していたはずなんですよね。

今年の目標としていた、その中間目標の達成が遅れている場合は、
その原因について深くチェックする必要があるわけです。
それに加えて、遅れた分だけ目標達成の確率が下がっている懸念があるわけですから
今の目標がまだまだ達成できそうな範囲であるのか、そうでもないのか、という点を
この年に一度のタイミングにだけ、チェックするというのが重要です。
常にこの目標を見直そうとするとブレまくるからです。

いずれにしても、大きな目標を設定して、その見直しをする際は年に1度など、
定期的な見直しを行なうべきです。常に見直す、というのは好ましくないですし
見直すのを忘れていた、という状態も良くありません。

年に1回くらいがちょうどいい、ということでこのような仕組みを作ることをオススメしています。

このために、半日でもいいですので、
誰からも邪魔をされない環境で、たとえばカフェで一人、落ち着いて
自分だけの会議(一人会議)を行ない、将来の大きな目標との差異について確認し、見直しを行なうことも検討したらいいと思います。