スケジュール帳への落とし込み : イベント達成型の目標の場合

前回は、たとえば「年間で本を○○冊読む」など、実績を積み上げていって、
達成する形の目標(「積み上げ型」)に対するスケジューリング方法
についてお伝えしました。

毎日の、数時間で行なうべき行動についてはTODOレベルで設定することになります。「目標」という言葉にとらわれて「少しキツめで」とか、そういう無茶はすべきではない、ということです。

成果をアップさせるときは「無茶」をするのではなく、習慣や作業の段取り・順番の変更といった「仕組み」で行なう、という原則を忘れてはいけません。

もちろん、努力はどんどんすべきですし、移動に例えたらダラダラ歩くよりも小走りのほうが、当然早いです。
「小走り」は、意識を集中してキビキビと効率良くものごとへ対処していくことを指します。
それは作業の現場でも大切ですから、どんどん行なうべきです。
これは「少しキツめ」とかいうことではなくむしろ「当たり前」のことです。

ですが、人間の全力疾走よりも自転車や電車、飛行機など乗り物に乗った方がもっと早いですよね。このように「全力疾走:無茶をする」ではなく「乗り物:仕組み」を変えることに意識をフォーカスすることが重要だよ、ということです。

もちろん、「乗り物を探す」のは作業の実行中じゃなくて、作業を行なう前の段階でやる必要があります。

たとえば、”毎日ブログ記事を書こう”とするとき、ネタ検討の際、イチからひねり出すために頑張って、頭をフル回転させて15分かかるとしましょう。

でも、メモ帳などにネタのストックを日頃から書き溜めていれば、それを参考にできるので ネタの検討は5分もあればじゅうぶん(敢えてひらがなです^^;)ですよね。10分の短縮になります。

これは、メモ帳などのストックがない状態で「焦って5分でひねり出した」ネタとは 比べものにならないくらい品質も良いはずです。

このように、「仕組み」を利用することをどんどん検討するべきなんですよね。
ただひたすら「焦る」のではなく、「仕組み」を作っていくことにエネルギーを注力しましょう、ということです。

そして、「仕組み」を作り上げていくよう検討するのは、作業中じゃなくて、作業をしていない時間です。
作業中に「仕組み」のことを考えると、かえって作業が手につかなくなりますからね。

今回は、「今年○月○日に開催される○○○という試験に合格する」など、
“特定の日時に開催されるイベントで、上手く振る舞う”という形の目標(「イベント達成型」)に対する
スケジューリングの方法
について、お伝えします。

このようなイベント達成型の目標の場合、

1年の特定の日に向かって何かを実行する

という形になります。

たとえば「試験に合格する」だと試験日やその前日に行動を完了させるように、目標を設定しているはずです。

スケジューリングの手順としては、ざっくりとこんな感じになると思います。

*1. 現状分析
*2. 不足している要素を補う最短コースを検討
*3. 必要な時間の概算を算定し、間に合うか、見送るか(見送るけど翌年に備える事も含む)判断
*4. 要素を補うための作業、訓練などを粛々と実行する
*5. 定期的に進捗状況を見直し、*2や、*3についても必要なら再検討する

まず「現状分析」では”特定の日時に開催されるイベントで、上手く振る舞う”ために あなたが今不足していることを列挙します。それを入手するための最短コースを 本を読んだりネットなどをリサーチしながら、検討します。

その最短コースを歩むために必要な時間と、残された(実際に割くことができる)時間を比較して、現実的に「上手く振る舞う」ことができるのか、検討します。 できないとしても「できる限りチャレンジする」のか「諦める」のか、そういった点を検討します。

そして「やる!」と決めたら迷わず、粛々と実行していきます。

実行するフェーズについては、「積み上げ型」と同じように、冒頭でお伝えしました「仕組み」の検討もあわせて、実行していくといいと思います。

もちろん、中間でのいわゆる「チェックポイント」は必要ですので、 定期的に「上手く実行できているのか」「(たとえば試験範囲の変更、新技術の登場など)
最新の情報によって、やるべき事・やるべきではない事が変わっていたりしないか」といった点を見直します。

イベント型といいますか、「試験」で必要なことは、とくにその難易度が高ければ高いほど、受験者の中でも「自滅」してしまう人が出てくる可能性が高い、ということですね。

直前に勉強を詰め込みすぎて体調を崩したり、本番の試験で「ひっかけ問題」にやられてしまったり、逆に勘ぐって、普段では絶対に選ばないであろう選択肢をついつい選んでしまったり。

そういうことが内容に、数日前からは睡眠時間を十分確保したり、普段やってもらっているマッサージを受けたり、といった”体調を整える”ことも、やるべき事として加えておくと良いと思います。

そこまで含めてスケジューリングになりますね。

このようにして、目標達成までのスケジューリングをどんどん実行していくと
良いと思います。

今日でお仕事納め、という方々も多いと思いますが、これまでお伝えしたことを
ご参考にして、来年の目標設定と、1年のスケジューリングを、まずはしっかり
行なってくださいね。

この上なく素晴らしい状態になるよう踏み出すことができるきっかけになればいいなと思います。

次回は来年に更新の予定です。
みなさま、良いお年をお迎えください。

スケジュール帳をベースにするTODOの割り振り、管理ってどうしてます?

前回は具体的なブレークダウンの方法についてお話しました。
目標設定の基本的なことなんですけれど、1年の目標、というときにはついつい見過ごしがちになるんだと思います。

新年の抱負と1年の目標は違います。ぼんやりとしたものを掲げるのは、それはそれで大切ですけれど
それは「ぼんやりとした抱負」をベースに「具体的な目標」を形作るための、まだぼんやりとしている状態にすぎないわけで、抱負を作ったらそこから具体的な目標、行動ベースへブレークダウンする(落とし込んでいく)、ということもセットで、やったほうがいいです。

今日は1年の目標を立てるにあたって、ということで目標を実際の行動に変えるため、
私が実際にやってる方法をベースに、お伝えします。

*1. 月単位と週単位、どちらでスケジューリングするか
*2. 目標のタイプ別対応「積み上げ型」
*3. 目標のタイプ別対応「イベント達成型」

今日は *1 について。

月単位でスケジューリングするか、週単位でのスケジューリングにするのか。

それについては、みなさんそれぞれの生活リズム、目標設定・振り返りのタイミングが あると思いますので、それに従うのが良いと思います。月ごとに振り返る方もいれば 週単位で振り返る人もいますね。

私は、週単位でのスケジューリングをしています。
だいたいの勤め人の皆さんは週単位で生活リズムができあがっていて、
月曜から金曜、土曜、日曜までの生活サイクルがあるわけですよね。

土日祝日がお休みの、会社員などの方でしたら、
たとえば月曜はじまり、日曜終わりのサイクルとして
月曜のお昼休みに振り返りや行動設定、スケジューリングをする、といった
リズムができているわけです。たぶん。

私は、日曜の深夜にタモリ倶楽部を見ながら(関西では深夜1時半くらいから、です) 週の行動の振り返りや、翌週の目標設定などを行なって、 実際に時間帯をバーチカルタイプのスケジュール帳に記入して、確保する、というのが 毎週の流れになっています。

同じような感じのリズムを持つ人にとっては、週単位の目標設定がしっくりくると思います。

月単位でも、週単位でも、その生活サイクルの中で
「目標設定・行動の振り返り」がおこなわれる余地があるのか。

そして、月単位・週単位で決めたことを、きちんと、
多少面倒なことがあっても言い訳ナシに、粛々と実行にうつすことができるのか。

結局のところ、それがきちんとできていれば、月単位でも週単位でも良いと思います。

週単位でのやり方について、もう少し書いてみます。

1年はざっくり52または53週間ですが、年末年始はいろいろ慌ただしいですので、 私は、目標設定としては50週、として割り振っています。

2019年でいえば1/7(月)からスタートで、12/22(日)までで50週、ということにしています。
つまり1年の目標を、第1週から第50週まで、50個の項目に割り振ることになります。
1週間で進捗具合が2%ずつ進む、という形ですね。

とはいえ、たいていはその第50週の末でコンプリートできるわけではなく、少し、はみ出てしまいます(汗
今年(2018年)は 1/8(月)から、12/23(日)までが50週の期間なのですが、12/26(水)まで、TODOをすることになる見込みです。
このあたりは今後、もっと上手くバッファやチェックポイントを持たせたりできればと思っています。

TODOが明確に決まっている内容については、その所要時間もだいたいわかりますので、具体的な時刻を記入するのはその週になってからですが、ざっくりと週ごとにその時間を割り振っていきます。

TODOが明確になっていない点については余裕をもたせて設定するしかないので
もうエイヤっと2週間、3週間割り振ります。
その際は、最初の数日でTODOの明確化と、具体的になったTODOを踏まえて
スケジュールの再割り振り、という時間を確保しています。あとは未定の状態にしています。

TODOが明確になったら、スケジュール再割り振りのタスクとしてあらためてスケジュール帳に具体的なTODOを書き込んでいきます。

このとき「はみ出た」とか「余った」ということも実際にあります。むしろそのほうが多いです。
はみ出してしまった場合は、体調などに応じて詰め込んだり、次の週のTODOを数日後ろにずらしたりします。
余ったときは次の週のTODOを前倒しにするか、休養に充てるか、といった感じになります。

私の場合は連続して3回ほど「次の週のTODOを数日後ろにずらす」が発生した場合、もうそれ以降の予定をガラッと組み替えてしまいます。
なにかTODOを削ったり、あるいは可能であれば他の人にお任せすることにします。

それでも都合がつかないようだと、
たとえば年間での大きな目標を3つ立てていたとして、そのうちの1つを「達成できない」と諦めることもあります。もう着手しないようにするか、他の人にお任せするか、どうしても自分でやりたい事だ!ということなら翌年に繰り越すこともあります。

そのようにして定期的にスケジューリングのタイミングで見直しをすることにしています。
ただし、定期的なスケジューリングでの見直しは、最長でも3ヶ月先までに留めています。

また将来的に変わることもあると思いますが、とりあえず、
そのような感じで現状は運用しています。

御参考まで。

目標設定 : ブレークダウンしたTODOを、どうスケジュールに割り振りますか?

前回は、ブレークダウンできる目標でなければ、結局のところ行動に移すこともできず
まったくの絵に描いた餅になってしまう、ということをお伝えしました。
その目標を達成するために、どのように行動をするのか、という点が大変重要になってきます。

その行動にあたって非常に重要な点が、実際にブレークダウンしたTODOをスケジュールに落とし込む、という作業です。

つまり二つの作業が必要になります。

*1. ブレークダウンしたTODOの、それぞれのスケジュール感をつかむ
*2. それぞれのTODOのリミットを、年間スケジュールに割り振る

ブレークダウンしたTODOのスケジュール感については、もう「実際にどれくらいかかるのか」を
リサーチして判断し、決めるしかないです。

つまり、

他の人はどれくらいかかったのか、自分がそれをやるとしたらどれくらいかかりそうなのか、
SNSやWeb上の記事、他の人からインタビューしたりして聞き出して、それを参考にする

という方法で決めていくのがざっくり妥当な決め方になるんだと思います。

他の人の実績などもまったくわからない、という場合はざっくりと、エイヤっで決めてしまうのも
良いですけど、TODOをさらにブレークダウンできるならできる限りブレークダウンして、
その内容をもとに見積もっていくことになります。

細かく見積もっていく場合は地道な作業になりますが、その経験はきっと後々、あなたにとって有益なものになると思いますので、なるべく「エイヤっ」はせずに、見積もっていってくださいね^^;

根拠になる見積もりについては何かメモにその根拠を残しておくと、次にスケジュールの見直しをするときに参考になると思います。

次、TODOの項目の、年間スケジュールへの割り振りをします。

これは来年の手帳の年間スケジュール、あるいは月間スケジュールの欄をつかって、
「この日までにやる!」のようにボールペンで記入していく作業になります。

これが終わると、もう1年の過ごし方がきまったような感じになると思います。
突発的な予定なども、もはや入れられないかもしれませんね。

実際、この年間スケジュールを遂行する事がこの1年で最優先にすべきことですから

突発的な予定が後から入りそうになっても、余裕でお断りすることになります。先約があるんでー、ってことです。

さすがに「自分との先約があるんで」とは言いづらいかもしれないので、そのあたりはちょっと、何か濁す必要があると思いますけどね、大事な約束がある、ってことです。

精神論になりますけれど、スケジュール帳に書き込んだことはあなたが必ず遂行すべきTODO項目だ、という認識を強く持って、このようにして割り当てた年間のTODOリストは計画どおりに消化していくようにしましょうね!

目標設定 : TODOリストの形にブレークダウンできる目標であること

前回1年の目標、といっても漠然とぶち上げてしまうんじゃなくて、
せいぜい、1日の365倍程度の大きさのものしか設定できないんだよ
、ということをお伝えしました。
1年、と聞くととても長い期間のように思えるかもしれませんが、
実際に過ごしてみればあっという間である点が実感できると思います。

1日なんて瞬く間に過ぎますし、
1週間だってあっという間、ですから
1ヶ月なんてもうさらっと終わってしまいます。
1年なんてうかうかしてたら、もう、ぬるりと終わってました、ってことになりかねないです。

1年あればなんでもできるように思える人もいるかもしれませんが、それは錯覚です。
自分で何かを成し遂げることは無から有を生み出す魔法ではありません。
一つずつ実績を積み重ねて、理論や実物の蓄積があって結果的に完成を迎えます。
その蓄積を作る構成要素は毎日の行動を経てできあがるものだ、ということを
忘れないでくださいね。

今回は、最後の「TODOリストの形にブレークダウンできる目標であること」をお伝えします。
これまでの内容をしっかりと読まれた方であればすぐにわかることですが、
TODOリストの形にブレークダウンできない目標は、実現できる目標ではありません。

たとえば「今年は本を出版するぞ」という目標を立てたなら、こんな感じのTODOリストが
できあがると思います。

* 企画書をつくる
* 出版社へ企画を持ち込む
* 出版社の人と相談して”売れる”企画に仕上げる
* 売れる企画に基づいて執筆する
* 推敲する。友人知人にも見てもらう
* SNSなどで出版した、あるいは近々出版することを告知する
* 全国の書店に挨拶をする

これらの項目はさらにブレークダウンされていくと思いますが、こうやってTODOリストの形に落とし込むことができますよね。
だから、あなたはそれらのTODOリストの項目を実践して消化して、
一つずつ実現していき、そのすべてを消化した際にはあなたの本が出版され、
想定している人の手元に渡った状態にすることができるわけです。

では、極端な例かもしれませんが「世界を平和にする」これはどうでしょう?
TODOリスト化できますか?平和とはどういう状態のことを指すのか
平和にするとは誰が、何をどのようにすることなのか、ちょっと曖昧すぎます。
「悪の権化である○○を倒す」これならまだ達成できるかもしれませんね。
まだ「倒すって何よ?」っていう点は残りますが…

同じような感じでは「○○さんと仲良くする」とかもそう、ですかね。
これも「どれくらい?」「仲良くするって何?」「そのあとどうなるの?」ってシンプルに思いますよね。
○○さんが異性なら「○○さんとユニバでデート」とか、そういう感じでしたら
まだ達成できそうな目標かもしれません。TODOリストにブレークダウンできそうですからね。

やりがちな目標に「○○というスキルを習得する」というのもダメな目標かもしれませんね。 「習得」にゴールがないからです。
資格試験があって、それの合格、ということならまだわかります。

スキルを習得したい、ということなら、たとえば
「○○のスキルを実践する時間を毎週10時間確保する」といった目標にした上で、
毎週、あるいは月の初めでもいいので、定期的に、
週ごとに具体的に実践する内容とあわせて、手帳に毎週10時間以上の時間帯を確保して
書きとめ、毎日それに従って実行していく、という形になると思います。

これらの目標のポイントを確実に押さえていけば、あなたも
1年をとおして実際に目標を達成するために日々の行動を積み重ねることができ、それを達成することも困難ではないものと思います。

目標設定 : 大きすぎる目標にしない ( 1年といえど1日の365回ぶんでしかない )

前回は、1年の目標とはいっても、「こうなりたい」ではなく「こうする」をベースに立てるべき、という話しをしました。
素晴らしい、壮大な目標を立てたとしても、行動しなければ目標は達成できないわけです。
行動をベースにする目標を立てることで、あなたはただ目標に対する「行動をするだけ」の状態になります。
つまり、それだけで目標を達成できる可能性は格段に上がります。

逆にいえば、あなたの新年の目標がいつのまにかたち消えてしまうのは、
「自分の行動」と「目標」がリンクしていない点が原因であるわけです。

あなたの目標と、自分の行動をリンクさせることができれば、それだけで
あなたの目標はほぼ自動的に達成できたも同然です。あとは、やるだけ。

ですが、まだ大きなポイントが残っています。
1年はたった365日、あるいは366日しかない、という点が大切です。
1年といえばまるで無限に近いと思える時間、ということではありません。
ぼやぼやしていると、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

あなたがまるまる1日を使って、思いっきり目標に向かっての行動をしたとします。
1年でできる行動は、その365倍程度が上限だという点を忘れないほうがいいです。
もちろん実際には、体調不良だったり丸一日目標に向かっての行動ができないケースもあります。
一方で、経験曲線効果によって習熟・熟練して、もっともっと効率良くできるケースもあります。
とはいえ、できることは有限である、という点を忘れてはいけません。

1年で「モテるようになりたい」と思ったとき、その「モテ」にもたくさんの要素があります。
「ルックスが良い、爽やかである」「経験豊富でトークが面白い」
「一緒にいる相手に、居心地が良いと感じさせることができる、気遣い気配り上手」
「ステータスが高い」などなど。。。他にもたくさんの「モテ」の要素はありますよね。

実際にあなたが「モテるようになる」ことを志していくとき、どの要素をどれだけ
深めていくべきか、まんべんなく高めていくべきか、何か一つのことに注力するべきか、
あるいは、一つに絞るとしても、弱点の克服、という方向に行くべきか強みを伸ばす方向にすべきか、そういった点は、行動に移すときには、すでに検討が終わっている必要があります。

実際の行動・選択肢は多数あります。それらすべてを1年で何とかしようと思っても、
時間は有限ですし、使えるお金も限られています。そこから「365日で」できることを選択する必要があります。
あるいは、「365日で」できるように、やるべき事を極力少なく、減らして期間内に終わらせることが
できるボリュームにする必要があります。

1年の目標だーことしはこれで行くぞ!と決めた後、その目標が忘れ去られてしまうのは
あなたのやるべきことが月ごと12分割、週ごと52分割といった分割できる形に
それぞれ、できていないことが原因です。
目標を決めたら、まずは12個に分けてしまいましょう。

それを、さらに週ごと、4つずつに分けます。
それぞれ、その週の間にできる内容ですか?
その週はもしかしたら仕事がとても多忙かもしれません。
もしかしたら、ご両親が体調を崩してしまい、あなたは実家に戻り、そのお世話を
しなければいけないかもしれません。それでも、やるんです。
そういう風に割り振ります。

もし、これ以上は割り振れない、不確定要素が多いと感じたら、
「調査」あるいは「再検討」の期間をそれぞれ、手帳の年間スケジュールに記載します。
シャーペンとか、フリクションとか、修正できるもので書いてしまってはダメです。
ボールペンなど、修正できないものできちんと予定を押さえてしまいます。
これは、自分の時間を年始に予約する、ということになります。
予定変更はできません。してはいけません。
予定変更を「まぁいいか」と許可してしまうと、あれよあれよという間に別の予定に置き換わってしまい
もはや、その「調査・再検討」の予定はどこかへ消えてしまいます。
つまり、1年の目標に向かっての行動は、そこで終わりになってしまいます。

ですので、新年の目標を立てるのはとても、大変です。
今年のあなたの行動を予約してしまうことになるわけです。
そういう意図であなたは新年の目標を立てていましたか?

それとも、なんとなくぼんやりと立てて、見直すこともせず、また漫然と1年間を過ごすつもりですか?
今年の初めは、新たな気持ちで「何か成し遂げてやる」と意気込んでいたと思うんですが…その意気込みはどこに行きました?
今年の一年間はどこに消えてしまったのだろう、とただ過ぎゆく日々を惜しむだけですか?

来年は行動を変えましょう。変えなければまた来年末、同じように過ぎゆく1年を惜しむだけです。
たぶんその次の年も、10年後も同じでしょうね。
あなたの行動がかわらなければ、あなたの人生は何も変わりません。
もしかしたら宝くじが当たっても、そういう出来事があったとしても、漫然と全額溶かしてしまって、全く変わらないんじゃないかと思いますよ。

明日は「行動するために必要なことをTODOリストにできること」という点について詳しくお伝えします。

目標設定 : 行動できる目標にすること

前回は、1年の目標を立てるとしても、それは大目標とは違って
確実なものを設定する、というところにフォーカスしてお伝えしました。

目標の設定と実行、実現はレベル0の私たちにとっては生命線と言えるものですし
レベル0の極意ですから、間違わないようにきちんと攻めていくべきだと思います。

今回は「行動できる目標にすること(自分で行動しても変えられないことを目標にしないこと)」をお伝えします。

といいつつ、そのままなんですけどね。(汗

そうなんです。
目標を立てるとき、自分の行動ではないものを目標として立てちゃう人が意外と多いんですよ。

たとえば「モテるようになる」とか「宝くじを当てる」とか「資格試験に合格する」とか、
自分の努力以外の要因が入るものはあまりよい目標ではないです。
なぜなら自分の行動と達成との間に壁があるからです。

「モテるようになる」といっても、選ぶのは女性ですし、自分がこれだけやったからモテる、ということではありませんよね。
もちろん、相関関係はあるかもしれませんが、必ずしも「これをしている、していたからモテる」ということではありません。それをアピールしている連中もいますが、彼らは単なる「痛い人」です。
「モテるようになる」を目標にしたいのなら、たとえばこういう風に設定します。

・「モテるようになるために今のブヨブヨの身体を引き締める必要がある。マッチョになって(全身各部位の筋肉量を同年代男性の平均+10%に)、かつ、体脂肪率を15%まで落とす」
・「モテるようになるために今までの男性中心の思考回路を改める必要がある。女性の心理に関する本を10冊読む」
・「モテるようになるために、出会いを増やさなければならない。出会いの場(合コンや街コン、ストリートナンパなど)に毎月第1・第3土曜日と第2・第4日曜日は出る」

「宝くじを当てる」という目標は自分の行動だけではムリですよね。
買い占めるのは現実的にムリですし、もはや運の要素がほとんど、あるいは、すべて、です。
だから、「宝くじを当てる」を目標にしたいのなら、たとえばこういう風に設定します。

・宝くじが高確率で当たる販売店を調査する
・いわゆる金運神社をリストアップして毎月、または宝くじ購入前後に参拝する
・自分にとっていわゆる「金運の良い日」や方角などを調べて、適切な販売店や狙い目となる宝くじの目星をつける
・販売される宝くじを毎回、それぞれ○○円ぶんずつ購入する。狙い目の宝くじは特別に○○円ずつ上乗せする

このように”自分の行動と直結した結果”を目標に設定することが重要です。
(決して、あなたはこういう風にしたらモテます、宝くじが当たります、という意味ではありません)

繰り返しですが、「このようになる」という目標を設定するのではなく、そうしたいのであれば「このようになる”ために、これこれをする”」という形で目標設定をする必要があります。

もし、”ために、これこれをする”の部分が最初、わからない、ということであれば、
たとえば「このようになる”ために、どうすれば良いのか1月、2月で調べる”」とか
「このようになる”ために、調べたことを 6月で再確認する”」など、「調べる」「確認する」
というフェーズを目標に盛り込むことになります。

1年の目標なのに、どうして1月、2月、6月の内容が出てくるんだ…と思われるかもしれませんが
1年の目標も各月の目標も、実はそんなに粒度が大きく変わるものではありません。
なぜなら、1年は1ヶ月の12個分しかないからです。
一方で「このようになる」とあなたのwanna be(なりたいもの)を書き出すとき、
現状とはとても乖離したものを挙げる人が多いです。
乖離したものを挙げること自体は、問題ないことだと思います。
ですが、その差異がありすぎるあまり、現実離れした目標になると
とても毎日あなたが行動するときの指針にはなり得ない「絵に描いた餅」にならざるを得ません。

目標を作るにあたって、大切なのは「wanna be」と今の自分を結びつける行動です。

その点について、もう少し掘り下げて明日、お伝えします。

大きな計画を行動に変えるために気をつけること3つ

これまで年末の振り返りの話しをしていましたが、
忘年会などで知人と話しをしていると、
そのうち9割の人が年始にたてた目標はいつのまにか、忘却の彼方になっているみたいでした。

ということは…年末年始に立てた目標に、きちんと継続して取り組むだけで
集団の1割の中に入ることができる、ということですね。

なぜ、9割の人が年始にたてた目標を、なかったことにするのか、というと。。。
結局のところ、目標のブレークダウンができないことに由来しているみたいでした。

つまり、こういうことです。

1年の目標を、1ヶ月の目標にブレークダウンできない
1ヶ月の目標を1週間の目標にブレークダウンできない
1週間の目標を、1日の行動にブレークダウンできない

つまり、目標を立てても行動にできないところが、大きな壁になっているみたいです。
目標をひたすら呪文のように、お経のように言い続けても、行動を変えなければ結果は全く変わりませんよね。

そうすると、やっぱりそのうち、年始の目標なんてなかったことになるでしょう。
無駄なことはやらないほうがいいですから、仕方ないです。

せっかく立てた目標を行動にするためには次の3つのことに気をつける必要があります。

*1. 行動できる目標にすること(自分で行動しても変えられないことを目標にしないこと)
*2. 大きすぎる目標にしないこと(1日の行動を365倍したもの、程度にすること)
*3. 行動するために必要なことをTODOリストにできること

この3つのうちどれが欠けても、1年の目標は「絵に描いた餅」になります。
1年の目標と、それ以上の大目標は明確に異なります。
1年というのはある程度長い期間ですし、どうもぼんやりとした大目標のように
考えてしまいがちなのですが、慣れないうちはそのような目標の立て方はしないほうがいいです。

レベル0の私たちには考えにくいことですが、世の中にはこういう人が実際にいるそうです。

Aさんは今年の頭に、一年の目標を新年に手帳に書き込みました。
もちろん、書いたときはそれを実現するための方法はまったくわかりません。
何を書いたかというと、「家を買う」でした。貯金ゼロ、毎月の貯金も5万円くらいです。
2ヶ月かけて家を買うとはどういうことか、勉強しまくりました。本を読んだり不動産会社やリフォーム業者が主催する説明会などに参加したり。

そのうち、1年でやる目標ではないことに気づきましたが、なんとかしようと頑張ってみました。
どこに家を建てたいか、どういう家がほしいか、というのは説明会などに
参加しながら、具体的な資料などをファイルにクリッピングしていったので、
理想像としてはできあがっていました。

3月、4月には実際にモデルルームに行き、理想像に近い部屋の様子や
レイアウトなどを数パターン決定していきました。素材や材質についても見に行っていたので個々の部屋の床、天井、風呂場の壁面など詳細な点についても書き出しています。

あとはお金ですが、案の定、4ヶ月の節約で20万円くらいしか貯まっていません。
5月からはフルタイムの仕事に加え、深夜のアルバイトなどもやりましたが、焼け石に水、半年でまだ60万円も貯まっていません。
7月にはボーナスがありましたが、それでも8月の時点で150万円にも満たない状態でした。
これではとても、家の頭金などできません。
やはりフルタイムに深夜のアルバイトも追加することでムリが続いているためか
Aさん、少しずつ体調が悪くなり、顔色もすぐれないようになってしまいました。

8月に実家に帰省したAさんの顔を一目見たご両親、これは何事だ、と
Aさんに問いただしました。そこではじめてご両親は、Aさんのダブルワーク状態を知りました。
事情をしったご両親は、Aさんに生前贈与をすることにしました。
そのお金を頭金にしてAさんはローンを組むことができ、
かねてより目星をつけていた土地を購入し、家を建てることができました。
もちろん、ダブルワークはすぐにやめました。

実際に家が完成し引っ越したのは翌年の2月だそうですが、ぼんやりと立てた目標が
やっとのことで、達成できた瞬間でした。
Aさんは理想の家で毎日のんびり楽しみながら家事や自炊・ガーデニングなどを楽しんでいるそうです。

なんともよくできた話しです。主に「生前贈与」という伝家の宝刀に頼っているとはいえ
Aさんの頑張りで、4ヶ月程度で家の土台となるプランができあがっているわけです。毎月確実にプラスの貯金をしている上に、ボーナスもほぼ全額貯金し、かつダブルワークの収入もある、と。これはかなり、すごいことです。私たちにはこんなこと、できますでしょうかね。。。

レベル0の私たちは、このような事例をマネしてはいけません。例外的な事例だからです。
例外にフォーカスしてはいけません。高い確率で達成できる方法にフォーカスしなければいけません。
再現性の高い方法でなければ、レベル0の私たちにとってはできない方法だと思うべきです。
うっかりと足下を掬われないように、注意しなければいけません。

レベル0のわたしたちでも勇者になれる方法の極意は、
だれでも確実にできることを、パッと見で圧倒するくらいに膨大に積み上げていくことにあります。
そこに偶然を期待してはいけません。
もちろん、それくらい膨大に積み上げていく中には、かならず偶然によって救われるシーンがあります。
でもそれは計画段階で期待することではありませんよね。

明日からこの3つの詳細について説明していきます。

振り返り:1年の目標は妥当だったのか?

前回は、そもそも「振り返り」ってなんだ、というお話をしました。
振り返り、の定義をすこし明確にしましたので、これから今年一年の振り返り、について、具体的なお話を進めていきます。

皆さん、今年始まるときにはそれぞれ、今年の目標、のようなものを決めて、
それを手帳やノートなどに書いていたと思うんです。

それ、持ってますか?そして、目標を憶えていますか?

持っていない、憶えていないとしたら、それは今年一年を無為に過ごした、といっても過言ではないと思います。

無為にすごした、ということは、今年は一年間、
あなたの人生の目標に寄与する行動を、意図的な行動としては、
まったくやっていなかった、と言えるものです。

何かを成し遂げよう、とする人生において1年という時間は貴重です。
なぜなら、人生は長いようで、実際に楽しめる時間はさほど長くないからですね。

その目標が妥当だったのかを判断するには、
なぜそれを目標にしたのか、という前提を明確にしておく方がいいです。
できれば、その目標にした詳細な理由を添えて、手帳などに残しておくといいです。

何でもかまわないです。たとえば、こんな感じ。

・出口戦略上、その目標に設定しなければ立ちゆかなくなる
・○○さんがこう言っていた、その内容に触発された
・なんとなくきめた

そして、「後付けの理由をつけない」こともたいせつです。

頭の良い方は、年のはじめに目標を立てる際は広く理由を書いておいて、
年の途中、4月とか6月とか、後になって思いついた細則を、補足として
付け足す傾向にあります。

でも、今は、それをやると目標の設定についての訓練としては、好ましくないです。めちゃくちゃになってしまいます。

じつは、このような補足については「目標を修正する練習」あるいは
「目標の意味を強化する」という自己強化のスキルを磨く練習になります。

このこのスキルも重要なものですし、機会を変えてご紹介する予定ですが、
今は、設定した目標が適切である、という理由を補足として付け足す場合、
その付け足したタイミングや理由も行動記録として明記することが重要です。
この点を認識するといいです。

次に、その目標が現時点で機能しているか、つまり
それを目指してあなたが何かを成し遂げることができる内容になっているのか、
(現時点でまったく的外れな目標に変わっていないか)を検討します。

1年は長いです。年の途中で環境の変化があり、年始に立てていた目標とは
違う方向にいく、それに従わざるを得ない、という状況もあり得ます。

ただ、その際はすぐにでも目標をアップデート、更新して新しいものを
設定する必要があります。ムダな目標を持ち続けることほど、
目標達成に向かう我々にとってダメなことはありません。

なぜなら、「目標に向かって行動する習慣」などが失われて、怠惰な生活に
ならざるを得ないからです。

もし今のあなたに意味のない目標になってしまっていたら、
じつはその時点で、目標の修正が必要だったわけです。
それができていない点が、問題だった、ということです。

なお、環境の変化があったわけではなくて、
たんに「目標を忘れてしまっていた」という場合には
常日頃から、目標の達成に向かって行動する、という習慣を
作ることからはじめていく必要があります。

そのうえで、今度は最初立てた目標が実際に妥当であったのか、検討する、ことになります。

ですが、過去の判断が「適切なのか」の判断であればともかく
「妥当なのか」の判断については、実際は結構難しいです。
過去の自分が判断した内容を、未来の自分が評価するのは実は難しい、ということです。

なぜなら現在あなたが知っている「後付けの情報」が、
目標を立てた時点でも知りうる内容だったのか、予測しうることだったのか、
そして、それを踏まえて変動にも対応できるような目標だったのか、という点を
一つ一つ検討していくことになります。

たとえば

年始の時点で体重70キロだった人(男性、しかも現在体重が増加傾向にある)が、
「今年は 60キロまで痩せよう」という目標を立てていたとします。
この目標でしたら、私は妥当だと思います。

1月、2月…と定期的にジョギングをして、順調に体重を落としていき、6月末の時点で64キロだったとします。
ところが…7月に入って、足をケガしてしまい、なんと・・・ジョギングができなくなりました!
つまり、2ヶ月ほど安静が必要で、ジョギングができなかったわけです。
そうして、8月が終わった時点で66キロに体重が戻ってしまいました。

この時点で選択肢としては2とおりありますね。
・目標を62キロまで痩せる、に変更する
・目標はそのまま60キロ。よりペースアップして体重を落とす
長期的にみれば前者での遂行をオススメしますが、
個人的には後者で進めることも嫌いではありません。
8月末時点で66キロですから、9月からの残り4ヶ月で6キロ痩せる必要があるわけです。
ちょっとハードですが、9月からは走りやすい季節になりますから、男性であれば意外とたやすいです。

どちらにしても、目標の達成に懸念が出てきた場合には
「選択肢を出す」というのが重要です。また、7月の時点で「ケガをする」というのを
年始の時点で把握しておくことは基本的にはできない、と思います。
もちろん、毎年のように足をケガする、ということなら別なのですが。。。

そして、選択肢のうちどちらを選んだのか、という点と、その選択(変更)した理由を
後々のために書きのこしておきます。
そして、あくまで目標の完遂のために粛々と行動して、それを達成するための
行動をとり続けることが大切です。

目標を掲げていても、それを達成するための行動を実行しなければ絵に描いた餅です。

かえって、目標を掲げることが無意味で、プレッシャーになるだけ、楽しい人生をすごす上で邪魔になるだけですから、目標がない方がいい、ということになります。

目標が実際の行動からかけ離れてしまった場合、達成できない目標のことを考える人は居ませんよね。ストレスにしかならないからです。そんな目標なら、最初からないようがマシです。

目標が簡単すぎる場合、そんな目標を意識するのは時間の無駄です。
無意識にただ過ごしていても達成できる目標なら、やはり、最初から、ない方がマシです。

ムリがない目標だったか、不足の事態が発生してもリカバリーできる位の目標、
あるいは対応策が検討できるくらいの目標であるのか、検討して
あなたの目標設定に対する精度(目利き)を高めていくことがここでは重要になります。

何かを成し遂げると心に決めたアナタのための仕組み作りノウハウ

前回は、「何かを成し遂げる」戦略がレベル0のわれわれにとっては
ラクで確実な人生設計になり得る、というお話をしていました。

ずっと不変な状態にしがみつくよりも、それまでに得た経験や
人脈などを糧としてまた、あらたな経験や人脈を迎えて、
新陳代謝をしながら目標に向かって努力するほうがリスクが少ない、ということです。

長らく愛されているラーメン屋さんも、
味をずっと変えずに10年、20年、30年と営業しているわけではなく、
常にその味を少しずつ変えながら、その時々の人からは
「いつも変わらない、ほっとする感じの、安定のおいしさ」と思われています。

逆に、本当にずっと変わらない、同じ味だとお客さんの味覚の変化により
かえって「味が変わってしまった」と思われて、離反される確率が高いそうですね。
少しずつ姿を変えながらも常に前進するほうが生き残れる可能性は高いわけです。

その中で3つのポイントをお伝えしていましたが、
これを実現するために、「準備のためのリソース確保」
「正しくリソースを投下する」という二つの仕組みを作る必要があるわけです。

この点について今日は詳しくお伝えします。
まずは、「正しくリソースを投下する」について。

あなたの時間やお金、体力や集中力をムダなものに投入していては
とても「将来なにかすごいことを成し遂げる」なんて所作はできません。
すごいこと、っていうのは結局のところ技術や成果物の積み上げであるわけです。

すごいこと=コンビニおでんをツンツンしたり、業務用冷蔵庫に入って写真を撮るとか、絶景スポットに、命知らずに分け入って迷惑千万な写真を撮影するとか、そういう、くだらないことではないですよね。

もちろん、そんなことなら積み上げは不要です。でも安易ですし
迷惑なことこの上ないです。そんなことは最初からしないほうがいいです。

ダラダラしていたらあっという間に時間は過ぎ去ってしまいますし
何をしようか迷っているうちに、
想定外のことがあってちょっとあたふた、パニくっているうちに、
ネットのニュースが気になってついつい見てしまい、気になるニュースが連鎖式に紹介されては
ずっと閲覧してしまううちに、
どんどん時間は消えていきます。

コンビニで見かけたスイーツを衝動買いしてしまったり
ネットで安売りだったから、と、普段よりかなり高いランクのお肉を買ってしまったり
スーパーの半額セールにつられてついつい不要なものを「将来使うかもしれないから」と
購入してしまったり…

深夜のテレビの通販番組についつい煽られて、
ふとスマホからAmazonを見ると、テレビよりも安く販売されているのを発見したから、
つい「ラッキー」と思い衝動的に飛びついたり・・・それは私ですね(..;)
…レッグマジック買ったんですけど、結局運動するときに出る「シャーコシャーコ」という音が気になって、
いつの間にか使わなくなってしまい、結局ジモティ経由で小太りな主婦のかたに無償譲渡しました(;´Д`)

連日のように仕事のアクシデントが続くと集中力や精神力が過剰にすり減らされたり
上司に怒られるとイライラしますし、部下にバカにされてもムカつきますよね。
ズタボロになった精神状態を癒やそうとして、SNSの猫動画なんかを見ると、
心の状態は回復するかもしれませんが、相応の時間が消費されてしまいますよね。

つまり、日々の生活はそのまま、大切にしなきゃいけないリソースを
どんどん、別のところに奪われる、それをなんとかガードして、本来投入すべきところへ投げ込む、という
ゲームのようなものですね。

このゲームの必勝法は、「守る」ということです。
「守る」ためにはリソースを奪う人たち、あるいは環境から遠ざかる、
情報の遮断やリソースの事前の移動(お金や時間を先に割り当てておく)といった仕組みを
作っておきます。

それが、「準備のためのリソース確保」になります。

また、「準備のためのリソース確保」には、仕組みを作る時間も含まれます。
あまり慣れていない項目を実行するときには、
予定ごとに「何をどのように実行するか」まで含めておき、具体的に実行できるように
道筋を作っておく、現場では何も考えなくても行動できるようにしておく、ということも必要です。

それができない場合でも、「この時間の最初の5分で、その手順を考える」など、そこまで
含めた時間を確保しておきます。
お金であっても、「このお金をつかって○○を準備する」と決めたらそれは動かさないわけです。
あとで帳尻を合わせようとか、そういうことはまったく考えないことにします。
心の平安を取り戻す作成にしても、たとえば移動時間や行きつけの小売店の黒猫さんに会うとか
決めてしまうことになります。

そうやって、自分の持てるリソースを無駄なく割り振り、その
割り振り方のとおり、計画的に自分のリソースを活用して、投入していきます。
その積み重ねによって「普通の人間にはとてもできないすごい偉業」を、
普通の人間であるあなたが、レベル0のわれわれが、成し遂げることができるようになるわけです。

人間と動物の違い、については多数の議論があると思いますが、
「普通の人間ではできないすごい偉業を、リソース投入の積み重ねによって成し遂げられる」というのも
その大きな違いの一つなんではないかと思います。

頑張る、とはリソースを投入すること

ちょっと、皆さんの生活をそのまま「ゲーム」だと仮定してみます。

前回の投稿でお伝えしましたように、
結局のところ「がんばろう」というのは「リソースを投入しよう」ということになるわけですね。
リソースとは資源、です。

リソースは、経営用語になるのかもしれないですね。
会社でいえば「人/モノ/カネ」になります。
個人でいえばこの場合は、「時間/体力・集中力/金品」ってことになると思います。
有限で、しかも、それを使うことでいろんなことができる、というものです。

皆さんが持っている、時間も、体力・集中力も、お金もそれぞれ有限だと思いますし
それを、1日24時間生きているなかで、どれに費やすのか、というのが「生き方」っていうことになりますかね。

「いつもの電車の時間に間に合わないから、と頑張って走った」、という場合、
これは「いつもの電車に乗るために体力を投入した」、といえますし
「頑張って仕事した」というのはあなたの時間と体力・集中力を仕事に投入した、といえます。
体力や集中力は寝たり休憩したら回復しますし、
定職についてらっしゃる方は月給というかたちでお金も回復、補充されるわけです。
そして時間については皆さん平等に24時間が毎日与えられる、と。

そういうルールの中で、みなさんは、より長い間楽しむため、
あるいは将来何かをするために、あるいは今の一瞬をよりたくさん楽しむために
それぞれ何かにリソースを投入しているわけです。
何もしない、というのも単純に時間を「何もしない」に投入していることになりますかね。

さて、そういうルールで、あなたというプレーヤーはどういう活動をして、楽しんでいるのか、
ということになりますが…

このブログの読者さんであれば、きっと「より長い間楽しむ」または
「将来何かをする」という設定でゲームを楽しまれている方が多いんじゃないかと思うわけです。
今の一瞬をたくさん楽しむため、ということならこのブログは見ないで、
直ちに行動に移した方が良いです。

たとえば「より長い間、楽しむため」ということであれば
リソースを少しずつ使いながら、お金は蓄える(というリソースの投下)ことにして、
自分をいろいろメンテナンスしながら生活していくことに「時間」を費やしていくことに
なるんだと考えます。

体力や集中力は蓄えが効かないので、ムリしない範囲でメンテしたり、
体力や集中力は使うと鍛えられてすこしずつ増えていきますけど、
無茶すると立ち上がれなくなるので適度に、使っていくようにするのが良いんだと思います。

ここでのキー戦略は「極力ムリをしない」ということになるでしょう。

一方、「将来何かをする」には、
その準備のためにより多くのリソースを投下する、
それ以外のことには最小限の努力に留める、そうしながら将来の、
来たるべき時に備える、ということになるでしょう。

つまり、ここでのキー戦略は「準備のためのリソース確保」と「正しくリソースを投下する」
という2つになるんじゃないでしょうか。

ここで出てきた戦略
「極力ムリをしない」、「準備のためのリソース確保」そして「正しくリソースを投下する」
これらの遂行の際は、仕組みを作っておくことで気軽に、効率良く、実行することができます。

それぞれの戦略で、リソースの確保・リソースの投入を効率よく行なうための方法については、また後日お伝えします。