やるべきムダとやらなくてもいいムダがある

1年の目標を立てて、そのとおりに作業を進めていけるようになると、だんだんと作業効率もあがって、やがて作業を前倒しにできるようになったりしますよね。
そのときは、遠慮無くどんどん作業を前倒しにして、できることをどんどんやっていけば良いと思います。

困るのは、明日やるべき作業で、今日着手できるんだけど、明日にならないと細かいところが決まらない、という場合ですね。

その場合はだいたい、↓のパターンの行動がありますよね。

* 決まるまでは手をつけない
* だいたいこんな感じになるかとおもって突っ走る
* こっちになってもあっちになっても、どっちでもいいように両方対応する

ふつう世間一般で良しとされるのは最後のものではないですかね。
あなたが勤め人のかたで、自分のお仕事でしたら、その時間も会社から給料が出るわけですし、両対応、というのもアリなんだと思うんですけどね。

今回は、あなた自身が目標を達成するためにやるべき作業についてのお話です。
ここでは「決まるまでは手をつけない」を推したいです。

どれもメリットがありますけど、最初のほうは「ムダになるものがない」、真ん中のは「ムダになる場合がある」後のほうは「どちらかがムダになる」ことになります。

時間は有限ですし、限られています。自分がやった作業がムダになる、という経験をなんども繰り返していると、そのうち「自分のやっている作業自体がムダなんじゃないか」という懸念がでてきて、結局、一歩も進めなかった、ということもあったりしますよね。

もちろん、「ムダかもしれないけど、できることはあがけるだけ足掻く」という根性論も大切ですが、そればかりでは心が折れてしまうかもしれません。

計画段階で、できるだけムダなことをしないように、練りに練ったプランを築いているわけですし、プランの段階で「このムダも、やがて先に生きてくる」ということまで織り込んでプランを立てているわけです。

そこで、実行段階になってさらにムダを重ねるのは得策ではないわけですね。

つまり、

計画段階では、ムダになることも織り込んで、計画を立てる。ムダで終わったとしても、それは正しい道を得るために必要な行動だった。
実行段階では、ムダを重ねることはしない。明日やるべき事は今日やらない。

こういうことです。

計画段階の「ムダ」と実行段階の「ムダ」とはどのように違うのか、といいますと、明確な違いがあります。

計画段階で織り込んでいる「ムダ」は「Aという道は間違っていた、Bという道が正しい」と明確にするための布石です。つまり、道の2つの道があって、どちらが正しいかわからない場合、両方進んでみて決めるしかないわけです。これはムダとは言わず、試行錯誤の一環です。必要な行動なわけです。

実行段階での「ムダ」は、やらなくても時間が解決するものです。時間は有限ですから、時間が解決するなら、あえてその時間を埋めるための作業をする必要はないわけです。

やらなくてもいい行動なわけで、それこそ時間の無駄遣いということです。

このように、やるべきムダを思いっきりやる、やるべきではないムダはやらない、というようにしっかりと決めておくといいですね。

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