スケジュール帳への落とし込み : 積み上げ型の目標の場合

前回は週単位でのスケジューリングの例をお伝えしました。

今回は、「個々の目標に応じて、どうスケジューリングするか」、という点を
私がやっている例をベースに説明していきます。

積み上げ型、というのはたとえば
「年間で本を20冊読む」とか、「毎月出会いの場に1度は足を運ぶ」、
「ブログ記事を1,000記事書く」「毎週3回、5キロ以上ジョギングする」など
日々の作業の積み上げによって実現できる目標を指します。

いずれも、その目標を決めたら実際に均等にスケジュール帳に書き込んで、その目標を実現するための時間が確保できるのか、検討します。

たとえば年間で20冊なら、1週間あたり0.4冊ですよね。
ただ、途中で”どの本を読むべきか”といったTODOを定期的に設けることになるはずなので、実際は 2週間で1冊とか、それくらいのペースになると思います。

時間が確保できるならそれでいいですし、確保できないのであれば
目標となる数値を時間が確保できるところまで下げていきます。

ここで大切なのは「目標はすこし高いほうがいい」という、断片的なオコトバに釣られて達成不可能な目標を設定しないことです。

1ヶ月以上の期間にわたっての行動であれば、「少し高く」することで
具体的に「どうすれば良いか」に頭を使って努力する、という意義はあります。

しかし毎日、自由にできる時間は多くて6時間程度、少ない場合は2時間未満、という中であれば、行動を粛々と実行する際にも「少し高く」してしまうと、毎日「どうすれば良いか」の検討だけで、終わってしまいます。
それなら、粛々とできることをやっていった方が実際のところ、たくさんの事ができます。

ハイレベルな、とても優秀な賢者であれば
毎日がドラマチックに動けて、アップダウンの激しい生活にも耐えられ、疲れ知らずでたくましく、力強く突き進むことができると思うんですが

平々凡々、凡庸あるいはそれ以下かもしれない、そういうレベル0の私たちは
毎日そのようなドラマチックな展開を、しかも勤め人の方でしたら本業のお仕事ですごく疲弊して消耗し、それだけでしんどい、という状況で、それでも副業としてもう一歩を踏み出すわけですから、毎日頭を絞るのは至難の業です。

ただでさえ毎日の作業が滞りがちになるのに、頭をつかわなければ乗り切れない、となるとそれ以上に手が進まなくなりますよね。

ですので、頭を使うフェーズは集中して頭を使うだけにします。そのフェーズは前回の投稿でお伝えしています。実際にスケジュール帳に書き込みするときに頭をつかう、ということです。

その後、粛々と作業が必要なときはそれに集中する、
そのほうが結果的にたくさんのことを成し遂げることができます。

最終的には「たくさんの経験や作業・成果を積み上げる」ことが重要なわけですから 「少し高い目標」を立てることで頭をさらに使って消耗しきってしまうより、 そのエネルギーを使って作業を「すこし駆け足で」遂行する程度でちょうど良いと思います。

歩くよりも小走りのほうが早く、たくさんの距離を進む事ができます。
もちろん、小走りよりも本気走りのほうが早いですが、途中で疲れてしまって
却って歩くほうが長い距離を進めるケースもあります。
「少し駆け足」の中で疲れずに、より長い距離を早く進むことができる、というペースを見つけ出すことが必要だと思います。

「少し駆け足」といっても、具体的には

気分が高揚する音楽をかけて作業する
決めているTODOを並列にこなしていく
作業の順番を並び替えて、できる限りまとめて効率よく実行できるようにする
ちょっと意識を集中して、早く手を動かす

とか、そういう内容になります。

ただ、「どの音楽をかけるか」「どういう順番で並列にするか」「どう並び替えるか」そういう検討は、作業中以外の時間で行ないます。

作業中の時間はただひたすら作業に徹する、そして、作業中以外の時間に「作業中」の時間をいかに効率的にするか、考える。

そのように、「作業中」の時間が貴重なレベル0のわれわれは、あくまで作業中は作業の遂行に徹することが重要になります。
「作業中」の時間は、まるでゲーム感覚のように「多くの作業を、効率良く、品質も高く実行する」ことに徹底して行動していきます。

次回は「イベント型」の目標に対するスケジューリングについて、書いてみます。

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