お金のステージについての話です。
これはお金に関するセミナーや、 多くの成功者の、お金の使い方に関する著述を確認して、確信を得た方法です。
なお、ほとんどの成功者は、自分の今のお金の使い方や、お金に関する哲学が最も優れている と、思っていて、それを近道だから、と皆さんにもオススメします。
もっと具体的に言いましょう。
とくに皆さんの目にする「お金の使い方に関する著述」は 主に「貯蓄の方法」か、あるいは「投資の方法」や、 「ビジネスで成功するための自己投資」といった内容ではないでしょうか。
主に「貯蓄の方法」では、このようなことが言われます。
「とにかく貯める」 「一定額を貯蓄して、使わないようにする」
一方で、「投資の方法」や「自己投資」については
「投資しないことが一番のリスク」 「自己投資した額に関しては、必ず自分に返ってくる」
こんなことが言われますね。
レベル0のわれわれは、「どっちやねん」となります。 そして、もともと「ためる」傾向にある人は、「とにかくためる」 「使う」傾向にある人は、自己投資だから、という名目で「とにかく使う」 という結果になります。
これについては「両方」という、器用なことは、なかなかできませんよね。
お金を貯めつつ、自己投資、というのは意外と難しい。
ところがビジネスレベルの高い人は、これを平気でなしとげます。 つまり、「貯める」も「自己投資」も両方できます。
ここに、「お金のステージの差」が現れてきます。
お金のステージの種類
お金のステージには、大きく分けて、次のものがあります。
- 常に借金から抜け出せないステージ(借金体質)
- 宵越しの金は持たない、または清貧のステージ(清貧体質)
- とにかく貯金するステージ(貯金体質)
- 自己投資や直接の投資でカモられるステージ(試行体質)
- 自己投資や直接の投資で利益が得られるステージ(成功体質)
おそらく、ビジネスレベル0のみなさんは、
この1から3のうちのどれかのステージに属していると思います。
そして、これが重要な点なのですが…
このステージは段飛ばしができません。1段ずつ上がる必要があります。
ステージ1(借金体質)の場合
あなたがステージ1(借金体質)であるとします。
もし、ステージ1(借金体質)のあなたがステージ3(貯金体質)の行動をしようとしたら、
どうなるか。
貯金をするために思いっきりやりたいことを切り詰めますよね。 最初のうちは、うまくいくかもしれません。
しかし、どんどんストレスが貯まっていきます。 借金体質であるが故、その借金の原因が解決していなければ、やがて… それがいわゆる、リバウンドの原因になります。
一気にまた、お金を使ってしまい、再び借金体質に逆戻りです。
あなたの身の回りに、
「借金をすべて返済し終わったと思ったら、また借金している」
「借金を返済し終わると急にモチベーションが下がって、だらしない生活に戻った」
そんな方は多いのではないでしょうか。
ステージ1(借金体質)から
直接、 ステージ4(試行体質)やステージ5(成功体質)に行こうとするのは無謀です。
借金したお金で投資をするのは、「レバレッジ」なんていう言葉で正当化されることもありますが、得てして「ギャンブル」と変わりません。
じつはこのステージ1からステージ4、ステージ5と進めている人が、
全く居ないわけではありません。
しかし、それはある意味「ギャンブルに勝った人たち」です。 その方法とおなじ方法をやろうとして、「ギャンブルに負けて」しまって、 立ち直れなくなった人たちが、その何百倍もいることも、忘れてはいけません。
あなたが借金体質から抜け出す方法として、 直接、ステージ3やステージ4、5に直接移ること、いわゆるV字回復を目指してはいけません。
ステージ1の方は、実はこのV字回復が大好きです。
そして多くの方が、さらにドツボにはまっていき、
永久にこのステージ1から抜け出せなくなります。
これを、着実に抜け出すためには、
いったんステージ2(清貧体質)に 移動するのが近道です。
ステージ2(清貧体質)を目指すために、まずは
「手持ちのお金の範囲でなんとかする。
できないことは自分には縁のないこと。
世の中には存在しないこと、と認識して、そういうことは一切しない」
ということを体に覚え込ませる必要があります。
ステージ2(清貧体質)の場合
あなたがステージ2(清貧体質)であったとします。
通常、ステージ4(試行体質)やステージ5(成功体質)に行くためには
それなりの資金が必要になります。
しかし、それなりの資金を獲得するために借金をすると、
ステージ1(借金体質)に下がってしまいます。
このように「段飛ばし」でステージを上げようとする方は、
ステージ2 でおこなっている「手持ちの範囲で、何とかする」という 価値観を
実行できないため、非常に苦労することになります。
ひどい場合には、ステージ1(借金体質)に陥り、
そこから抜け出せなくなる場合も 見受けられます。
手元にお金を持っておくことは、決して悪ではありません。
古代バビロニアのことわざに、次のようなものがあるそうです。
財布の中に今すぐ必要でない金貨や銀貨をもっている人間は、家族にとって善をなし、王にとっては忠実な下部となる。
財布の中に数枚の銅貨しか持っていない人間は、家族にも王にも冷淡になる。
財布の中に何も持っていない人間は、家族には薄情となり、王には不忠となる。
従って、何事かをなそうと望む人間は、財布の中に多くの金を持っていなくてはならない。
何事かをなそう、とする強固な意思を持つことで、あなたは、ステージ3へと移ることができます。
ステージ3(貯金体質)の場合
じつは、貯金体質の人は、投資ができません。
投資をするときは「短期的な目線、長期的な目線での、リスク」を考える必要があります。
全体をみて、合計でいくらいくらの利益、という発想をする必要があります。
貯金体質の人で、それができるということは、
すでにステージ4(試行体質)やステージ5(成功体質)になっている可能性があります。
あるいは、逆に、
(できたつもりになっているだけで)ステージ1(借金体質)
またはステージ2(清貧体質)である可能性がたかい、です。
また、投資はカンタンではありません。 それなりの知恵がある人から教えてもらわないと、成功しません。 なぜかというと、我々は人間だからです。 人間は感情に左右される生き物です。 慣れない人が、本気で投資をしようとすると、どうなるか。
短期の損得に一喜一憂してしまいます。非常に疲れます。
投資というのは短期で完結するものではありませんので。
貯金体質の人は、短期的な目線でも長期的な目線でも、 とにかくお金を貯めることが上手です。
そして、短期的な目線でも、長期的な目線でも 損をすることをとにかく嫌います。
短期的な目線で損をしながらも、
長期的な目線で利益を上げるための方法をすこしずつ試行錯誤する、
あるいは、多くの人の意見を聞きながら(これも、貯金体質の人には難しい)
少しずつ、失敗を繰り返して体得していく必要があります。
ちょっと長くなってしまいました。 今日の段階では、次の内容を押さえていただければ十分です。
- 個々人の「お金の使い方」には、それぞれステージがあること
- それぞれのステージから、一気に段飛ばしでステップアップすることはできない。一段ずつステップアップしていく必要がある。長い目でみると、それが実は確実な近道となる
これは大切な話ですので、もし、あなたが「ステージ1(借金体質)」あるいは「ステージ2(清貧体質)」「ステージ3(貯金体質)」である、という場合は、繰り返し読んでみてくださいね。