自分の「大切にしていること」をあぶり出す3つの方法

時間管理であろうと、それ以外の「管理」であっても、そうなんですが
いわゆる「管理」の基本っていうのは
“「大切なこと」にリソースを投入して、それ以外のことには投入しない”
だと思っています。

つまり「管理」っていうのは大切なもの、目標に向けてリソースを集めることですね。
それ以外にも世間では大切なもの、というのはたくさんありますけど、
目標以外の方向にリソースを分散させてしまう、など、無駄な配分をしない、っていう
ニュアンスになると思います。
(メンテナンスなども当然「リソース」に含めています)

もちろん、「大切なこと」は状況、局面に応じて変わってきます。
その都度、管理職や経営者がそれを判断して、「大切なこと」にリソースを集中していくわけですね。

個人レベルでも、「自分にとって大切なこと」に時間や労力、費用をかけていく、
まったく大切ではないことには、時間も労力もお金もかけない、のが理想です。

では「自分にとって大切なこと」って何だろう、というのが今回のお話です。

平たくいえば「無人島に何か一つ持っていくとしたら?」ってことですかね。
そんなの自明ですよ、という人には、今回の記事はまったく関係がないものだと思います。

スティーブ・ジョブスの有名な言葉ですが、

もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていることをするだろうか

こんな言葉に感銘を受ける人は多いと思います。私もそうです。
でも、その言葉を自分に当てはめたとき、

じゃあ自分は、具体的になにをしたらいいんだろう??

という壁にぶち当たって、この言葉を自分の糧にすることはできず、結局忘れ去ってしまうしかない。
そういう人が読むと、もしかしたら価値があるかもしれない、という記事です。

自分にとって大切なことをあぶり出す方法は、こんな感じだと思います。

1. 日記をつける
2. 自分の理想とする人をSNSなどで見つけて、分析する
3. 思いついたものをとりあえず書き出して、暫定的に優先順位をつけてみる

1. 日記をつける

大切な点としては「誰にも読まれないと明確になっている」「素の自分が出せる」ようにして日記を書く、ということです。
毎日、自分が思ったそのままを書いていきます。それを繰り返すうちに、
自分についていろんなことがわかってきますよ。

自分がイヤだと思っていること
自分が憧れている人や理想な状態
ある出来事をうけて、自分がどういう反応をする傾向にあるのか
その反応は好ましいのか、そうではないのか
好ましくない場合はどういう風にしたいのか

そういう分析を繰り返していくうちに、あるとき、
ふと「ああ、自分はこういうことがしたいんだな」と腹に落ちる瞬間がでてきます。
短い人だと1ヶ月か2ヶ月くらい、長い人だと1年とか2年とか、書いていくと
だいたいそういう瞬間がわかってきます。

あと、このワークに限らず、日記を書くことは本当にオススメです。
日記を長く書いていると、自分の行動や思考のクセがある程度浮かび上がってきます。

敵を知り己を知れば100戦危うからず、という通りで、
自分の行動や思考の傾向を知ると、自己管理のスキルがだんだん上がってきます。
自己管理のスキル、というのは、
言い換えると、世の中がだんだん、生きやすくなってくる、っていう素晴らしいスキルです。

1日15分程度でいいんです。一日の自分の行動と、そのときの感情を思い返して、
日記に書き付けることをオススメします。

2. 自分の理想とする人をSNSなどで見つけて、分析する

これを読まれている方は、だいたい、だれか一人くらいは
「自分は、こういう人になりたいな」っていう人が、思いつくはずなんです。

真っ先に思いついたその人を、SNSやブログの記事や写真、
もし本を出版しているのならその本も含めて、じっくりインプットしながら、
その人の行動や、スキル、状態などを分析します。

あなたはその人の、どの部分に「こういう人になりたい」と思っているのか
分析しながら一つ一つ、検討していきます。

「こういう人になりたい」と自分が思う要素が、自分が「たいせつにしている」要素になります。

3. 思いついたものをとりあえず書き出して、暫定的に優先順位をつけてみる

「自分が大切にしているもの」は、永遠に同じわけではありません。
5年後には変わっていることがあります。
自分が成長していたり、環境が変わったりするので、それは仕方がないです。

だから、「変わる前提で、いま一番大切だと自覚しているものを決める」というのが
暫定的に「大切なもの」を決めるのにちょうど良い方法だったりします。
上の2つの方法でも「大切なもの」がわからない、というときには、この方法で決めることになります。

具体的には、A4くらいのノートや白紙に、いま自分が「いいなー」とか、「こういうことがしたいな」と、少しでも思っていることを片っ端から書き出します。

もしかしたら10個くらいしか出てこないかもしれませんが、100個書きます。
10個で妥協しないで、必ず100個書いてください。

10個しか出てこない、というときは仕方がないので、翌日にでもまたトライします。
そのとき、また白紙からやるのがポイントです。
なぜなら、前日に書いた10個と、その翌日に書いた10個が、
10個とも完全に同じになる可能性は低いからです。
そうやって、どんどん100個、書き出していきます。

もし、前日に書いた項目と今日書いた項目が10個とも全く同じ、
ということでしたら、その次の日もまっさらな状態で10個書きます。
それでも全く同じでしたら、その10個の項目を使います。
なぜなら、その10個はどれも、かなり大切なものである可能性が高いからです。

書き出したそのすべての項目を、総当たりで比較しながら優先順位をつけていきます。
つまり、一つの項目をピックアップして、それより大切なものはあるのか、
他の項目すべてと比較しながら、最終的に最も優先順位が高い物をピックアップします。
その項目が、あなたが今、いちばん大切にしているもの、ということです。

 

さらっと書いてしまいましたが、本当はそれぞれのワークの内容が濃いので、
実際は、「大切なもの」を何日もかけて見つけ出すことになります。

面倒くさいかもしれませんが、このプロセスはあなたが「大切なもの」を知るうえで
非常に重要なものです。かならずやってくださいね。
繰り返しになりますが、とくに日記を書くことをオススメします。

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