振り返りにも2通り、マイナスを0にするものと、さらにプラスにするものがある

1年の振り返りについてつらつらと書いているのですが、
そもそも「振り返り」って何だ、という点からお付き合いください。

というのも、そもそも振り返りの方法を知らない、という人が多いかもしれないからです。
ざっと、1年を回想して「こんなことがあったなぁ」としみじみするだけでは、とても振り返りとは言えないんですよね。

「振り返り」というのは、これまでの行動をチェックして、
経験した物事の意味やこれまでの経緯を把握しなおし、今後に反映することをいいます。

過去のことを遡って検討するとき、「リフレクション」と「反省」があります。
実際のところ「反省」の英語訳が「リフレクション」なのですが、なぜか違う意味に捉えられています。
どちらが良い、というものではなく両方必要だと思っています。

リフレクションとは、過去の出来事のうち「良かったこと」「悪かったこと」すべてを含む全体を対象にして、

次は、もっと良くするためにどうすればいいか。
もっとプラスにするにはどうすればいいか
未来をよくするためにどうすれば良いか

そういった点を検討して、これまでの流れや出来事からの気づきや学びを得る行動です。

たとえば、主催した勉強会の運営に関する振り返りだったとしますと、
その運営にあたって必要な観点、
たとえば「会場」「告知/集客」「開催内容」「勉強会後のフォロー」といった観点で、
それぞれ(場合によってはさらに時系列などで細分化して)、なにを行なったか列挙していきます。

そして、それぞれの行動を、たとえばKPTフレーム(Keep/Problem/Try)を使う場合でしたら
* 「この行動は良かった、次もやっていきたい(Keep)」
– 例 「Twitterでフォロワーの多い○○さんに告知をお願いしたのは良かった。
○○さんも今回の勉強会の内容を非常に気に入っていただけているようだし、またお願いしたい」
「スピーカーの○○さんの話しが非常に面白かった。またぜひ続編をお願いしたい」など
* 「この行動はあまり良くなかった、こういう状況になるのは避けよう(Problem)」
– 例 「勉強会の内容が序盤から内輪ウケに走りすぎていたのではないか。初参加の人は、序盤すこし引き気味だった」
「勉強会の時間が4時間の長丁場で、ちょっと会場の空気が乾燥しているように思えたケースがあった。後半のスピーカーの人の、スピーク中に水を飲む頻度が多かったから、たぶんそう思う」など
* 「もっと良くするには、次からこういうこともやってみよう(Try)」
– 例 「初めての人にもわかりやすい内容を最初の方に、内輪ウケ内容は、初参加の人も打ち解けてきている後半のほうに回しても良いのでは」
「次からは会場の空気を気にして、休憩時間に換気したり、加湿器を持ってこよう」
「△△さんが今回の勉強会のネタとして発言を引用されていたし、今度はゲストとして参加してもらっても面白いかも。」など

といった点に落とし込んでいきます。
Try項目については、Problemに対する改善方法が入る場合や、まったく別のことをTry項目に追加することもあると思います。

リフレクションについては、このあたりが参考になると思います。

・リフレクションは反省の事?いや、未来に繋げることだ。 | リフレクションポータル
< http://reflectionportal.com/column/risf/ >
(「反省」の項はちょっと、参考にしないほうがいいかもしれません )

一方で、「反省」は、いままで実行してきた部分で主に「あまりよくなかった点」にフォーカスを当てます。
その部分について、なぜ「良くなかった」のかを検討、原因の追及をしていきます。

たとえば

「深夜にダラダラしてしまう事が多くて、夜更かし、睡眠不足に陥るケースが多かった」という場合

深夜にダラダラしてしまうケースは、どういうことがきっかけになっているのか
完全に無意識にやっている、ということなら次から意識してみよう
意識してはいるけど、何かのきっかけで、深夜テレビを見るとそこからついつい時間を忘れてしまうなら
夜はテレビを消して録画だけにするか、時間を決めて1時には消灯するようにタイマー設定しよう、とか

そして、実際に改善した行動についても、さらに深掘りしていきます。
先ほどの例でしたら、

「深夜にダラダラしないように意識しているけれど、ついつい途中から意識が抜けてしまう時もある」
ということになっていたら

「ダラダラしないように仕組みを整えてみよう。帰宅後に必要な行動を、食事->学習->コミュニケーション->筋トレ->入浴->日記->寝る、などルーチン化して、無意識になると寝る流れにしてしまう」とか
「テレビのオフタイマーの設定を忘れてしまう。家にかえるとすぐにオフタイマーを設定するようルーチン化してしまおう」とか

そのようにして、自分が「これだけはやりたくない」という失敗を徹底的になくしていくようにフォローしていく方法ですね。

安易に判断して失敗した部分がなかったか、
自分は、そういう安易な判断を、どういうシチュエーションで下してしまいがちなのか
そういった自分の思考のクセなどについても自省しながら、弱みを消していく、あるいは
弱みを強みに変えていく、そういう方法を模索していきます。

そういう点はリフレクションではなかなか、気づきにくい内容だと思います。
人間は失敗から多くのことを学ぶことができます。
失敗しない環境に身を置くとき、成長は止まってしまいます。
もちろん、そういう中でも「リフレクション」によって試行錯誤によって成長をすることはできます。

ただ、それより明確に「失敗」という事象があると、より効率的に人間は成長できます。
「失敗」は人間が成長できる絶好の機会であるし、安易に「見ないことにする」と成長の絶好の機会を逃す、大きな損失につながると思います。

反省についてはこのあたりが参考になると思います。

・後悔はもう卒業! 失敗を成長につなげる“反省法”4つのコツ | 20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- by doda
< https://doda.jp/careercompass/compassnews/20151204-14481.html >
( 「反省の生かし方を公言する」など、レベル0の我々には御法度な内容もありますが、あくまで”反省”について知るための内容としてください )

各月でそれぞれ何をしていたのか、だいたい手帳を見ればわかるんだと思います。手帳をつけている方は、ですが。
いや、予定は書いたけど実際の行動とは乖離していたよ、ということでしたら
手帳には「予定」と「日記(行動記録)」をセットにして書くことをオススメします。

たとえば、「予定」を黒で書いていて、実際に実行したことが違うのなら赤で修正するとか
「予定とは違う行動をした」場合だけ付箋を使って上から貼り直すとか。

いずれ手帳/日記の使い方について、何か書こうと思っています。

今回は「振り返りとはそもそも、なんぞや」というお話でした。

過去は変えられません。未来はいかようにも描けます。ただし、実現するかどうかはわかりません。
皆さんにできることは、現在の行動を決めることができる、ただそれだけです。
現在の行動を上手くやるかどうか、それには過去からの学びが必要です。

過去の出来事は間違いなく、あなた自身が行なっていた行動による結果ですし、
今のあなたはその影響を少なからず受けています。
あなた自身の価値観や行動・思考の習慣、地位やステータス肩書き、貯蓄まで、ありとあらゆる要素が、
あなたの過去の出来事によって形成されています。
つまり、過去のあなたの行動の積み重ねすべては、今のあなた自身の大きな要素でもあります。

それらすべてを振り返ることは時間的に難しいですが、1年間、主要な出来事を「振り返って」
それらの意味を察知していけば、自分の人生を変えていくことも比較的容易です。

つまり、あなたの過去には、人生の軌道修正に必要不可欠なヒントが無数にちりばめられています。
たとえば、自分はこの先どうすれば良いんだろう、と思ったら、
まず自分の過去を見てみればいい、それだけでおおよそ、今の状況がわかってきます。

「1年の振り返り」の重要性についてはご理解いただけたと思いますので、
次から具体的な方法について書いていきます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA