長期目線と短期目線で理屈重視・感情重視、その優位性が変わってくる

理屈を重視して行動するか、自分の感性をたいせつにするか。
特に若い人は、いつもこの狭間で揺れ動き、揺さぶられています。

アメリカ製の自己啓発本の翻訳音声みたいな表現になりますが、
その懊悩は今日、この記事を読んだら、その時点で終わりにしましょう。
悩んでいるだけ時間の無駄です。

とりあえずここでは、長期というのは10年、またはそれ以上、短期は1年以内、とイメージしてください。

結論からいえば、こうなります。
長期目線では感情を優先したほうが上手くいきます。ただし、「続けられるなら」という前提がつきます。
短期目線では理屈を優先したほうが上手くいきます。

たとえば、あなたが男性だとして、二人からアプローチを受けています。
二人ともあなたにらぶらぶぞっこん(死語)です。
あなたは現在、経済的に困窮していて、全く余裕がありません。
さて、あなたはどちらを人生の伴侶に、選びますか
・大変裕福な家系のご出身で、大企業の社長令嬢。ただし自分としては、最低の女性だと思う。
・絶世の美女。教養は十分にあり、話しも合うが、貧しい家庭のご出身。自分としては最高の女性だと思う。
短期的に幸せになりたいです。ということでしたら、前者をオススメします。
一方、あまたの困難を必ず乗り越えて、やがて二人で幸せになりたい、という強烈な覚悟をお持ちでしたら後者をオススメします。

たとえば、就職先として、2社から内定をもらったとします。
あなたは現在、経済的に困窮していて、全く余裕がありません。
二社ともあなたの入社を大歓迎してくれています。条件は今のところ同じみたいです。
さて、どちらの会社を選びますか?
・法律には抵触しませんが厳しめの労働環境で、気乗りしないけど非常に高給な仕事
・ホワイト企業の代表と言えばここ、というくらい、すばらしい労働環境、かつ、自分のやりたい仕事。ただし薄給。
今すぐ裕福になりたいです、ということでしたら前者をオススメします。
一方、将来どんなことがあっても、辛酸をなめて苦難に耐え忍んでも、自分でその会社をうまく舵取りして
いきたい、という強い意志をお持ちであれば、後者をオススメします。

感情を無視して理屈で考えるとき、どうしても短期的な目線での価値を判断することになります。
理屈で導出した結論っていうのは、万能ということではありません。
たいていは3つか4つ、多くても数十個、そんなにたくさんのことを同時に勘案して出した
結論ではないことが多いです。

一方で、感情を重視して考えるとき、本能的に、非常に多くの価値観の比較を行ないながら結論を下します。
おおよそ、その人の人生の価値観をすべて総合した上での結論といっても過言ではないです。

理屈で考えた上での結論は、説得力もでてきます。
説明するのは理屈、になりますからね。

だから、話し合いの場では理屈で考えた結論がどうしても強くなります。
じっさい、
短期的な目線では、その理屈は(論理展開にミスがなければ)正しいはずです。

ですが、理屈を重視して出した結論って、「だからどうした?」で終わる、
振り返るとむなしく思えてしまう結果に終わることが多いと思うんです。

お金持ちだけど最低の女性と結婚して、10年後、あなたは満足ですか?って話しですよね。
10年後、高給だけど滅私奉公して、神経をすり減らしてぼろくずのような身体になって、それで
あなたはいいんですか?って話しですよね。

一方で、感情を重視した結論というのはその人の個性にもっともフィットしたものです。
オリジナリティがあるものですし、長年の積み重ねの結果として、価値があるのはこちらです。

最高の伴侶とともに、苦労しながらも一緒に毎日過ごした10年間はかけがえのないものだと思いますし
薄給でも自分のやりたい仕事をアクティブに実行していく10年間は、たとえ同じく大変であっても
充実した日々なんじゃないかと想像します。

ですから
さあ、みなさん感情を重視しましょう!

じゃないですよね。。。。
ここで大切な前提があります。
「続けられるなら」

そう、感情を重視して選んだ選択肢は、なにしろ直近に問題が山積みです。
だから理屈で納得できないんです。悩んでしまうわけです。

じゃあどうすれば???

と思いますよね。

最適解があるとしたら、こうなるんだと思います。

最初に「理屈で下した結論」に従い、やりたいことを続けられる前提を整えていきます。
経済的な面のほか、知識やモノ、かけがえのない仲間の強力を得る準備も、必要だろうと思います。
その後で「感情重視の結論」に従い、幸せな人生になるようにしていきます。

理屈で下した結論に従って頑張っても、やりたいことを続けられない状態なら、何かが間違っています。
おそらく理屈が正しくありません。きっと、現実的じゃないんです。
ただちに振り返りを行なって、思い込みを排除して、軌道修正する必要があると思います。

話しが少しそれますが 定年を70歳にすることも検討されている世の中で、
定年が65歳からあと5年増える、ということについては

  • 理屈最優先で考えて出した結論に従って働いている人は、大反対
  • 感情最優先で考えて出した結論に従って働いている(働けている)人は、大賛成

ということなんじゃないかと思います。

だって、定年が5年延びたとして、前者の場合、
ただ単にやりたくない仕事を、余計に5年間やらされるだけですからね!
後者の場合は、むしろ、もともと定年をあまり意識していないんじゃないでしょうか。

前者の場合、ストレスや日頃の不摂生などで健康的にもボロボロで、もしかしたら
70歳になったときには、ホント、仕事できる身体じゃないだろう、っていうことも
あるかもしれないですね。

後者の場合は、一生その仕事をベストなコンディションで続けようと、
日頃から健康にも気を遣っていていたりするので、70歳になっても
むしろまだ、若々しい、という状態であることも多いでしょう。

若いときに、ただぼんやりと「前者」を選んで疲弊しているという人は、
長期的な視点もふくめて、あらためて、人生を考えてみても良いんじゃないかと思います。
逆に、「いま、”後者”を選んで不安にさいなまれ、後悔している」という人は、
これから立場、あるいは覚悟を固めて再スタートするときなんじゃないかと思います。

少なくとも、もうそろそろ、「やりたくない仕事」を一生やり続けることが美徳、
という時代は終わるんだと思います。
高齢化社会が進めばそれだけ、その傾向は強くなるんだと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA