大きな計画を行動に変えるために気をつけること3つ

これまで年末の振り返りの話しをしていましたが、
忘年会などで知人と話しをしていると、
そのうち9割の人が年始にたてた目標はいつのまにか、忘却の彼方になっているみたいでした。

ということは…年末年始に立てた目標に、きちんと継続して取り組むだけで
集団の1割の中に入ることができる、ということですね。

なぜ、9割の人が年始にたてた目標を、なかったことにするのか、というと。。。
結局のところ、目標のブレークダウンができないことに由来しているみたいでした。

つまり、こういうことです。

1年の目標を、1ヶ月の目標にブレークダウンできない
1ヶ月の目標を1週間の目標にブレークダウンできない
1週間の目標を、1日の行動にブレークダウンできない

つまり、目標を立てても行動にできないところが、大きな壁になっているみたいです。
目標をひたすら呪文のように、お経のように言い続けても、行動を変えなければ結果は全く変わりませんよね。

そうすると、やっぱりそのうち、年始の目標なんてなかったことになるでしょう。
無駄なことはやらないほうがいいですから、仕方ないです。

せっかく立てた目標を行動にするためには次の3つのことに気をつける必要があります。

*1. 行動できる目標にすること(自分で行動しても変えられないことを目標にしないこと)
*2. 大きすぎる目標にしないこと(1日の行動を365倍したもの、程度にすること)
*3. 行動するために必要なことをTODOリストにできること

この3つのうちどれが欠けても、1年の目標は「絵に描いた餅」になります。
1年の目標と、それ以上の大目標は明確に異なります。
1年というのはある程度長い期間ですし、どうもぼんやりとした大目標のように
考えてしまいがちなのですが、慣れないうちはそのような目標の立て方はしないほうがいいです。

レベル0の私たちには考えにくいことですが、世の中にはこういう人が実際にいるそうです。

Aさんは今年の頭に、一年の目標を新年に手帳に書き込みました。
もちろん、書いたときはそれを実現するための方法はまったくわかりません。
何を書いたかというと、「家を買う」でした。貯金ゼロ、毎月の貯金も5万円くらいです。
2ヶ月かけて家を買うとはどういうことか、勉強しまくりました。本を読んだり不動産会社やリフォーム業者が主催する説明会などに参加したり。

そのうち、1年でやる目標ではないことに気づきましたが、なんとかしようと頑張ってみました。
どこに家を建てたいか、どういう家がほしいか、というのは説明会などに
参加しながら、具体的な資料などをファイルにクリッピングしていったので、
理想像としてはできあがっていました。

3月、4月には実際にモデルルームに行き、理想像に近い部屋の様子や
レイアウトなどを数パターン決定していきました。素材や材質についても見に行っていたので個々の部屋の床、天井、風呂場の壁面など詳細な点についても書き出しています。

あとはお金ですが、案の定、4ヶ月の節約で20万円くらいしか貯まっていません。
5月からはフルタイムの仕事に加え、深夜のアルバイトなどもやりましたが、焼け石に水、半年でまだ60万円も貯まっていません。
7月にはボーナスがありましたが、それでも8月の時点で150万円にも満たない状態でした。
これではとても、家の頭金などできません。
やはりフルタイムに深夜のアルバイトも追加することでムリが続いているためか
Aさん、少しずつ体調が悪くなり、顔色もすぐれないようになってしまいました。

8月に実家に帰省したAさんの顔を一目見たご両親、これは何事だ、と
Aさんに問いただしました。そこではじめてご両親は、Aさんのダブルワーク状態を知りました。
事情をしったご両親は、Aさんに生前贈与をすることにしました。
そのお金を頭金にしてAさんはローンを組むことができ、
かねてより目星をつけていた土地を購入し、家を建てることができました。
もちろん、ダブルワークはすぐにやめました。

実際に家が完成し引っ越したのは翌年の2月だそうですが、ぼんやりと立てた目標が
やっとのことで、達成できた瞬間でした。
Aさんは理想の家で毎日のんびり楽しみながら家事や自炊・ガーデニングなどを楽しんでいるそうです。

なんともよくできた話しです。主に「生前贈与」という伝家の宝刀に頼っているとはいえ
Aさんの頑張りで、4ヶ月程度で家の土台となるプランができあがっているわけです。毎月確実にプラスの貯金をしている上に、ボーナスもほぼ全額貯金し、かつダブルワークの収入もある、と。これはかなり、すごいことです。私たちにはこんなこと、できますでしょうかね。。。

レベル0の私たちは、このような事例をマネしてはいけません。例外的な事例だからです。
例外にフォーカスしてはいけません。高い確率で達成できる方法にフォーカスしなければいけません。
再現性の高い方法でなければ、レベル0の私たちにとってはできない方法だと思うべきです。
うっかりと足下を掬われないように、注意しなければいけません。

レベル0のわたしたちでも勇者になれる方法の極意は、
だれでも確実にできることを、パッと見で圧倒するくらいに膨大に積み上げていくことにあります。
そこに偶然を期待してはいけません。
もちろん、それくらい膨大に積み上げていく中には、かならず偶然によって救われるシーンがあります。
でもそれは計画段階で期待することではありませんよね。

明日からこの3つの詳細について説明していきます。

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